1997 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト遺伝子病(ウイルソン病)の多様性モデルの作製と解析
Project/Area Number |
09480244
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
笠井 憲雪 東北大学, 医学部, 教授 (60001947)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平林 真澄 (株)ワイエスニューテクノロジー研究所, 室長
三好 一郎 東北大学, 医学部, 助手 (10183972)
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Keywords | ウイルソン病 / Ptype-ATPase / 遺伝子病 / LECラット / 受精卵 / マイクロインジェクション / トランスジェニックラット / 遺伝子欠損 |
Research Abstract |
ウイルソン病の遺伝子は酵素蛋白P type-ATPaseをコードしている。この疾患には大きく分けて肝硬変や肝炎を発症する肝型と精神障害を引き起こす神経型および両型のハイブリッド型が知られている。それぞれの病型の相違は、遺伝子欠損部位やその欠損様式による酵素蛋白質の機能の障害の程度に依存している可能性が示唆された。しかし、この仮説が正しいか否かは証明されていない。一方、ウイルソン病モデルであるLECラットの遺伝子異常は、P type-ATPase遺伝子の3'側の数百塩基にわたる大きな欠失であり、その遺伝子は全く発現していない。そしてその病型は、劇症肝炎を起こす肝型である。つまり、ヒトウイルソン病の肝型の患者の性質と一致している。 この研究はヒト由来P type-ATPase cDNA遺伝子のLECラット受精卵への導入により、このラットの劇症肝炎の発症が治るか、また、こ遺伝子に各種の変異を挿入し、この遺伝子をLECラット受精卵へ導入することにより、このラットの病型を変えることが出来るかを目的とした。そして今年度はヒト由来の正常P type-ATPase cDNA遺伝子のLECラット受精卵への導入により、このラットの劇症肝炎の発症が治るか否かを目的に、研究を行った。 まず、ヒト由来P type-ATPase cDNA遺伝子のコンストラクトを作製し、つぎにLECラットに過剰排卵を誘起し、交配後、受精卵を採取した。遺伝子をマイクロインジェクション法にて受精卵に注入し、偽妊娠ラットに移植しトランスジェニックラットを作製した。現在注入遺伝子が染色体に導入されているか否かを検討中である。
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[Publications] Yamazaki, H., Ikeda, H., et al.: "A wide spectrum of collagen vascular and autoimmune disease in transgenic rats carrying the env-pXgene of human Tlymphoyre Vnestype" International Imnunology. 9(2). 339-346 (1997)
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[Publications] Asanuma, T., Hirano, Y., et al.: "Magnetic resonance imaging of hepatoeellnlar carccnoma in Long Evans Connamon ratsconder a magnetic field of 7.05T" Japanese J.Vet.Res. 45(3). 145-151 (1997)
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[Publications] Yamashita, T.et al.: "Progressire Effect of α-phenyl-N-tert Baftyl Nitrone (PBN) on Rat Embryo development in vitro." Free Radical Biol.and Medicine. 23(7). 1073-1077 (1997)