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1998 Fiscal Year Annual Research Report

分子配列制御表面と遺伝子発現解析法を用いた細胞の材料認識機構解明の基礎研究

Research Project

Project/Area Number 09480255
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

芹澤 武  鹿児島大学, 工学部, 助手 (30284904)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 明石 満  鹿児島大学, 工学部, 教授 (20145460)
岸田 晶夫  鹿児島大学, 工学部, 助教授 (60224929)
Keywords遺伝子発現 / RT-PCR / mRNA / LB膜 / コラーゲン / HSP47 / 生体適合性
Research Abstract

(1) LB膜の作成
細胞培養時でも安定に存在できる脂質膜調製条件を検討した。天然及び合成脂質を用い、LB法およびキャスト法によって脂質膜を調製した。接着依存精細胞であるL929細胞を用いて、接着性・形態変化などのマクロ観察を行い、長時間培養時において安定に細胞が活動・増殖できる基盤調製条件を探索した。これらの基礎検討はこれまで重要視されて無く、本研究において初めて一連の考察を加えた。その結果、キャスト法において長時間培養が可能な調製条件を決定した。LB法においては、1日までの比較的短期間であればいずれの膜も培養に耐えることがわかった。
(2) 遺伝子発現評価
種々の脂質膜表面に接着した細胞の遺伝子発現をコラーゲンおよび熱ショックタンパク質(HSP47およびHSP70)について検討した。コラーゲンに関しては接着数および接着形態に依存せず、発現していた。HSP47のmRNA発現は時間依存性があり、天然脂質のDPPCにおいて非常に低い発現がみられた。これは、DPPC(中性脂質)上に接着した細胞には、接着および環境に起因するストレスに関するシグナルが非常に小さいことを示している。またHSP70については、天然脂質表面上に接着した細胞ではほとんど発現していなかったが、合成脂質表面に接着した細胞において非常に高い発現がみられた。いずれの場合も、接着数および接着形態には大きな差異は無かった。これらのことから細胞は接着現象に関わりなく、材料表面の状態を鋭敏に認識していることが示唆された。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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