1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09490005
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Research Institution | National Graduate Institute for Policy Studies |
Principal Investigator |
伊藤 隆 政策研究大学院大学, 大学院・政策研究科, 教授 (30011323)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小池 聖一 広島大学, 総合科学部, 助教授 (70274024)
梶田 明宏 宮内庁書陵部, 主任研究官
季武 嘉也 創価大学, 文学部, 助教授 (40179099)
有馬 学 九州大学, 大学院・比較社会文化研究所, 教授 (80108612)
勝村 哲也 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (50066411)
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Keywords | 日本近代史 / 史料情報機関 / 史料所在情報データベース / 史料データベース |
Research Abstract |
1.刊行ないし日本全国に散在する未刊行の近代日本関係史科目録類を広く購入し、複写収集し、文書群単位の史料所在情報データベース、および一文書内での一件ごとの史料データベースを可能な限り作成した。このために研究参加者は各地に出張し、また多くの研究協力者をも含めて入力作業を行った。また、史料情報に詳しい5名の専門研究者に聞き取り調査を行い史料情報を得た。本年度は初年度であり、特にこの情報収集に力を注いだが、その結果約500件の史料所在情報データベース、約10件の史料データベースを完成させた。但し、これらは未だ不十分であることも確認された。 2.ワークステーションを購入して埼玉大学にサーバーとして設置し、そこにインターネットホームページを開き、1.で作成したもののうち、現在公開可能な範囲のものを公開した。そこに於いて、検索方法、それに要する時間等を実験した。その結果、著作権、検索時間、文字コード、画像情報の提示等の問題が存在することが確認され、次年度に於いてこの点をさらに追及する必要があることが判明した。 3.上記の進行に伴いつつ、研究参加者および専門研究者たちと、将来設置が期待される日本近代史情報機関の在り方を検討した。この結果、除々にその輪郭は見えてきたが、同時に史料の公開に至るまでの様々な手続き上の障害が存在することも明らかになった。それを克服するため、さらに多くの専門研究者や史料所蔵機関担当者と交流し、史料情報の適切有用なリンク等の依頼を行う必要を痛感した。 以上、本年度は実際の利用に耐えうるデータベースの作成および将来の問題点の抽出に力を注ぎ、一定の成果を得たが、次年度はその具体的問題を一つずつ克服する方法の模索が、大きな課題として浮かび上がった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 伊藤 隆: "桔上奏文案をめぐって" 日本歴史. 598(3月). 109-114 (1998)
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[Publications] 伊藤隆: "最高権力者の対人感覚-『佐藤栄作日記(第四巻)』" 一冊の本. 10月号. 8-13 (1997)
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[Publications] 佐々木 隆: "第二次松方内閣の瓦解上" 聖心女子大学論叢. 87集. 123-175 (1997)
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[Publications] 御厨 貴: "歴史・文化としての官僚制" Japan Echo Special. 2月号. 27-49 (1997)
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[Publications] 伊藤 隆監修: "佐藤栄作日記第四・五・二巻" 朝日新聞社, 1623 (1997 1998)
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[Publications] 伊藤隆他編: "山川出版社" 品川弥二郎関係文書四, 459 (1997)