1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09490014
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Research Institution | Toyama University |
Principal Investigator |
高木 光司郎 富山大学, 理学部, 教授 (60018976)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田島 仁司 富山大学, 理学部, 助教授 (50233557)
常川 省三 富山大学, 理学部, 教授 (40018982)
松島 房和 富山大学, 理学部, 助教授 (40142236)
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Keywords | 分子イオン / 遠赤外分光 / 赤外分光 / 回転スペクトル / 振動回転スペクトル / NeH^+イオン / ArH^+イオン / 赤外・マイクロ波二重共鳴分光 |
Research Abstract |
研究の目的は分子イオンの遠赤外及び赤外領域の測定だが,分子イオン用の分光システムの開発及び赤外領域での波長可変炭酸ガスレーザー光源の改良を前提としていた.遠赤外領域では,前年度のHeH^+,KrH^+の研究を発展させて,NeH^+,ArD^++の研究を遂行した.又,赤外領域では,波長精度のよい波長可変炭酸ガスレーザーを開発した.これを赤外光源として用いた赤外・マイクロ波二重共鳴測定技術を確立した.又,赤外スペクトルの振動回転スペクトルに関連した理論的研究を行った. 研究実施計画に概ね即して記述すると (1) NeH^+の回転スペクトルの研究 NeH^+の4種のアイソトープの遠赤外回転スペクトルを精密に測定し,精密な分子定数を決定した. (2) ArD^+の回転スペクトルの研究 ArD^+とそのアイソトープ分子に対して(1)と同様な研究を行った. (3) 波長精度の高い波長可変炭酸ガスレーザーの開発 安定な炭酸ガスレーザーを製作し,これを基準とし波長可変炭酸ガスレーザーの周波数確度を高めた. (4) この光源を用いてのマイクロ波二重共鳴分光 この技術を用いて振動励起状態のメタノール分子の数多くの回転スペクトルを精密に測定した.なお,このスペクトルの解析のために,内部回転を持つ分子の振動・回転スペクトルの計算に有用なハミルトニアンを求めてその応用を示した.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] F.Matsushima,Y.Ohtaki & K.Takagi: "Rotation spectra of ^<20>NeH^+,^<22>NeD^+,^<22>NeH^+ and ^<22>NeD^+" J.Chem.Phys.109. 2242-2245 (1998)
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[Publications] H.Odashima,F.Matsushima S.Tsunekawa & K.Takagi: "Tunable Far-Infrared Spectroscopy of^<82>KrD^+,^<84>KrD^+,^<86>KrD^+ and ^<82>KrH^+" J.Mol.Spectrosc.190. 107-111 (1998)
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[Publications] I.Mukhopadhyay, Y.B.Duan & K.Takagi: "High resolution spectroscopy of CH30D involving the ground and first excited torsional states in the vibrational ground state" Spectrochimica Acta A. 54. 1325-1335 (1999)
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[Publications] Y.B.Duan,Li Wang & K.Takagi: "Analysis of Higher Order Vibration-Torsion-Rotation Interactions and Spectra for a Molecule with an Internal Rotation" J.Mol.Spectrosc.193. 418-433 (1999)
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[Publications] Y.B.Duan, Li Wang I.Mukhopadhyay,K.Takagi: "Correlation problems and sorrelation-free torsion-rotation Hamiltonian" J.Chem.Phys.110. 927-935 (1998)