2000 Fiscal Year Annual Research Report

地理情報システムを応用した熱帯自然環境の変容と昆虫媒介感染症の動向に関する研究

Research Project

Project/Area Number	09490025
Research Institution	Kobe University
Principal Investigator	川端眞人神戸大学, 医学部, 教授 (30175294)
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha)	高木正洋長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (60024684) 小野雅司国立環境研究所, 環境健康部, 室長 (80125228) 石井明自治医科大学, 教授 (40012752) 太田伸生名古屋市立大学, 医学部, 教授 (10143611) 武田淳佐賀大学, 農学部, 教授 (20045066)
Keywords	マラリア / デング熱 / インドネシア / スラバヤ / ロンボク島 / ソロモン諸島 / ガダルカナル島 / 地理情報システム
Research Abstract	平成12年度はソロモン諸島国のマラリア、インドネシア・スラバヤ市のデング熱、タイ・ミャンマー国境のマラリアおよび中国南部でのマラリアとデング熱に関する資料を収集した。 1)ソロモン諸島国のマラリア調査:1999年より激化したガダルカナル島におけるガダルカナル先住者とマライタ島移住者との間の紛争は収拾されず、2000年6月にはガダルカナル島全域での武力衝突によりソロモン諸島国在住の外国人は全員退去した。10月には両武力勢力間の和解が成立した報告を受け、11月と12月に予備調査し、2002年2月から調査チームを派遣した。しかし和解成立後もガダルカナル島内では部分的な衝突が継続し、期待していた調査は制限された。本調査ではソロモン諸島国のマラリア対策へのGISを導入したマラリア対策の導入を目的としていたが、成果は大きく期待を裏切るものであった。 2)インドネシア・スラバヤ市のデング熱調査:スラバヤ市衛生局に登録されている患者の既存資料からデータベースを作成した。過去5年間にスラバヤ市衛生局に登録された約9000人の患者資料を163行政区別に属性データとともに入力し、季節変動、経験的ベイズ推定量、集積性の検定し、行政当局ヘデング熱対策のための媒介蚊駆除および環境改善教育の資料を提供した。 3)タイ国内でのSuan Phuang Malaria Field Research Stationを訪問し、意見交換した。ラオス国境Khemmaratで昨年に引き続き腸管寄生虫検査を実施し資料収集した。中国では中国予防医学科学院寄生虫病研究所の協力でマラリアおよびデング熱に関する既存資料を収集した。加えて、気温、降水量の気象データ、媒介蚊の生息状況に関する資料を収集した。

Research Products
(6 results)

All Other

All Publications (6 results)

[Publications] 川端眞人: "ソロモン諸島国のマラリア対策と部族間紛争"JCAS連携研究成果報告2:オセアニアの国家統合と国民文化. 219-231 (2000)
[Publications] 武田淳: "ソロモン諸島ガダルカナル島タラウラ村における有用動植物資源と伝統的な利用技術"佐賀大農彙. 85. 19-43 (2000)
[Publications] 太田伸生: "中国の寄生虫病の現状"日中医学. 14. 7-8 (2000)
[Publications] Ishikawa,H. et al.: "The prevalence of Plasmodium vivax in Vanuatsu Islands Computer simulation of malaria control trails."J.Faculty of Environmental Science and Technology Okayama University. 5・1. 1-6 (2000)
[Publications] Anno,S., et al: "Analysis of relationship between Anopheles Subpictus larval densities and environmental parameters using Remote Sensing (RS), a Global Positioning System (GPS) and a Geographic Information System (GIS)."Kobe Journal of Medical Science. 46・6. 231-243 (2001)
[Publications] Nakuzawa M., et al,: "Demorgraphic effects of modernization in a small village of Solomon Islands"人口学研究. (in press).

2000 Fiscal Year Annual Research Report

地理情報システムを応用した熱帯自然環境の変容と昆虫媒介感染症の動向に関する研究

Principal Investigator

川端 眞人 神戸大学, 医学部, 教授 (30175294)

Research Products

[Publications] 川端眞人: "ソロモン諸島国のマラリア対策と部族間紛争"JCAS連携研究成果報告2:オセアニアの国家統合と国民文化. 219-231 (2000)

[Publications] 武田淳: "ソロモン諸島ガダルカナル島タラウラ村における有用動植物資源と伝統的な利用技術"佐賀大農彙. 85. 19-43 (2000)

[Publications] 太田伸生: "中国の寄生虫病の現状"日中医学. 14. 7-8 (2000)

[Publications] Ishikawa,H. et al.: "The prevalence of Plasmodium vivax in Vanuatsu Islands Computer simulation of malaria control trails."J.Faculty of Environmental Science and Technology Okayama University. 5・1. 1-6 (2000)

[Publications] Anno,S., et al: "Analysis of relationship between Anopheles Subpictus larval densities and environmental parameters using Remote Sensing (RS), a Global Positioning System (GPS) and a Geographic Information System (GIS)."Kobe Journal of Medical Science. 46・6. 231-243 (2001)

[Publications] Nakuzawa M., et al,: "Demorgraphic effects of modernization in a small village of Solomon Islands"人口学研究. (in press).

川端眞人神戸大学, 医学部, 教授 (30175294)