1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09554034
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
山本 嘉則 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60029519)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 浩之 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30274434)
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Keywords | 中性子捕捉療法 / ガドリニウム / DTPA / ホウ素キャリアー / カルボラン / MRイメージング |
Research Abstract |
ホウ素中性子捕捉療法に於いて、最もガン細胞内のホウ素濃度が高いときに中性子照射を行うことが治療効果を上げる鍵となるが、現在まで生体内でのホウ素分布を経時的に観測する方法はない。本研究では、脳のMRイメージングに利用されているGd-DTPAを^<10>Bキャリアーに導入したガドリニウムージメチレントリアミン五酢酸ーカルボラン複合体を設計し、合成に成功した。合成した化合物を担ガンラットに投与した後、15分後および60分後、ラットを-80度の低温バスで凍結し、縦断面をスライスしたものを特殊フィルムに張り付け、中性子を照射した。このようにして得られたフィルムをαラジオオートグラフにより生体内ホウ素分布を測定した。その結果、合成した化合物は腫瘍の特に内部の壊死部分に取り込まれたが、腫瘍活性部分である外側の組織にはあまり取り込まれていないことが分かった。さらに60分後には化合物は、腸管部分より代謝されていることが分かった。臓器のMRイメージングには、十分その機能を果たしていたが、腫瘍組織への選択的蓄積性が見られないことからホウ素中性子捕捉療法への応用は困難である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] H.Nemoto: "The Synthesis of Carborane Gadolinium-DTPA Complex for Boron Neutron Capture Therapy"J.Organomet.Chem.. 581. 170-175 (1999)
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[Publications] A.T.Tatham: "Characterization of a Dual Labeled Probe for MRI and Neutron Capture Therapy"Mag.Res.Med.. 42. 32-36 (1999)
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[Publications] K.-Y.Rho: "Synthesis of a New Amphiphilic ortho-Carborane Derivatives as a Potential BNCT Agent"Tetrahedron Lett.. 40. 4821-4824 (1999)
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[Publications] H.Nakamura: "A Practical Method for the Synthesis of Enanitiomerically Pure L-(4-Boronophenyl)alanine"Bull.Chem.Soc.Jpn.. 47. 231-235 (2000)
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[Publications] H.Nakamura: "In vivo Evaluation of Carborane Gadolinium-DTPA Complex as an MR Imaging Boron Carrier"Chem.Pharm.Bull.. 48(印刷中). (2000)