1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09555054
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
梶谷 誠 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (10017379)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金森 哉吏 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (50233862)
明 愛国 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (50239456)
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Keywords | 回転伝達機構 / 回転伝達誤差 / バックラッシ / 振動 / 偏心 |
Research Abstract |
本年度は,先に開発した回転伝達機構の総合角度伝達特性計測システムを用いて,ブレーキとフライホイールなどの負荷条件におけるバックラッシを有するカップリングと平歯車の伝達特生の計頼り実験,及びバックラッシを有するカップリングのシミュレーションモデルの改善を行った.その結果, 1) バックラッシを有するカップリングについて,ブレーキトルク,フライホイール(慣性負荷),バックラッシ量と回転速度の実験条件を変えて実験した結果,負荷によりバックラッシに起因する接触面の移動のタイミングが大きく変化し,また接触面の一時離れが起きる複雑な挙動を示していることがわかった. 2)平歯車(歯切り仕上げ歯車と歯研磨歯車)について,上記と同様な実験条件においてバックラッシ量に起因する同じような現象が観測され,それに加えて偏心量による歯あたり衝突が現れていることがわかった.また,本装置を用いると,歯面加工法によるかみ合い伝達誤差への影響を細かく調べることが可能であることも実験により確かめられた. 3)前年度で作成したシミュレーションモデルについて,偏心要素や飽和要素などを追加してより実験条件に近いモデルで回転伝達のシミュレーションを行い,計測実験で観測された現象を定量的に確認することができた.
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