1998 Fiscal Year Annual Research Report
集積回路に用いられるナノメータ・スケールMOSトランジスタの研究
Project/Area Number |
09555107
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
舛岡 富士雄 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (50270822)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桜庭 弘 東北大学, 電気通信研究所, 助手 (60241527)
遠藤 哲郎 東北大学, 電気通信研究所, 助教授 (00271990)
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Keywords | 3次元MOSFET / SGT / M-SGT |
Research Abstract |
集積回路に用いられるナノメータ・スケールMOSトランジスタに関する研究として、本年度は、下記の事を行った。 (1) 3次元MOSトランジスタの新しい構造、及び、動作の提案 デバイス・シミュレータと、上記試作した微細SGT型・M-SGT型3次元MOSトランジスタを評価解析する事により、SGT型・M-SGT型3次元MOSトランジスタの動作特性に対する構造パラメータの抽出、及び、入力電圧波形依存性の解析を行った。その結果、微細SGT型・M-SGT型3次元MOSトランジスタの動作機構を解析的に定式化し、そのモデル化を行った。これにより、微細SGT型・M-SGT型3次元MOSトランジスタにおける動作速度、電力消費、微細構造を律速しでいる要因をデバイスパラメータ毎に定量的に評価することが可能となった。 (2) 3次元MOSトランジスタを用いた新しい回路構成、回路レイアウトの提案 回路・シミュレータと、同施設にて試作した微細SGT型・M-SGT型3次元MOSトランジスタを用いた集積回路を評価解析した。これにより、集積回路の動作速度、電力消費、微細構造を律速している要因を、デバイスパラメータ、及び、回路設計パラメータ毎に定量的に評価することが可能となった。 今後の研究期間にて、今年度までの知見を元に、2次元MOSデバイスでは実現し得なかった3次元デバイス特有の新しい回路構成、及び、新しい回路レイアウトを提案する。
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