1997 Fiscal Year Annual Research Report
アナログ・デジタル融合画像処理機能LSIの研究開発
Project/Area Number |
09555110
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
岩田 穆 広島大学, 工学部, 教授 (30263734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永妻 忠夫 NTT, システムエレクトロニクス研究所, 主任研究員
永田 真 広島大学, 工学部, 助手 (40274138)
横山 新 広島大学, ナノデバイス・システム研究センター, 教授 (80144880)
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Keywords | PWM信号 / 機能イメージセンサ / 信号検出処理回路 / WAC / WDC |
Research Abstract |
イメージセンサとしてはCCDが広く用いられているが、最近CMOS技術を用いたものが研究開発されている。通常、センサのピクセル回路から電流値で出力する回路方式が使われている。本研究ではパルスの幅に情報をもつPWM信号で光強度を処理することにより高精度・低エネルギの情報転送を実現するとともに、並列演算能力を利用したイメージセンサの実現を目指している。このPWM信号を用いた機能イメージセンサは、光検出器を持つピクセル回路の2次元アレイ、2次元情報にアクセスするてめの列アドレス信号発生回路とアドレス線、X方向に走る出力バスライン、バスラインを終端する信号検出処理回路から構成する。この構成では、光検出器に入射した光の強度を電流に変換されて、シャッタ開の期間に積分されて電荷として保持される。次にアクセスしたいピクセルに基準電圧波形を加え、これと保持アナログ電圧とを比較して一致する時刻を検出することにより、電圧の大きさに比例したPWM信号を得る。ここで、PWM信号の出力に電圧駆動と電流駆動の2モードを用いる。電圧駆動モードでは1ピクセルの値をパルス幅として出力し、電流駆動モードではピクセルのPWM幅に比例した電荷が出力され、複数のピクセル値をバス上で加算する。アドレス信号は複数のピクセルに順次にあるいは同時にアクセスする機能を持たせる。信号検出処理回路には処理機能に応じて、パルス幅-アナログ電圧変換回路(WAC)、パルス幅-デジタル変換回路(WDC)、パルスカウンタなどを用いる。このような構成によって、ピクセルアレイ上の任意のピクセルあるいは任意のブロックにアクセスして、画像データを順次スキャンして読み出す基本機能のみでなく、空間フィルタやピクセルのブロックの特徴抽出などの情報処理を実現する機能を実現可能にした。このイメージセンサのテストチップを0.8μmCMOS技術により設計し、現在試作中である。
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Research Products
(1 results)