1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09555153
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
北村 良介 鹿児島大学, 工学部, 教授 (70111979)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢ケ部 秀美 (株)ダイアコンサルタント, 技術管理部次長
阿部 廣史 (株)中部地質, 技術本部長
井料 達生 鹿児島大学, 工学部, 助手 (10274862)
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Keywords | しらす斜面 / 不飽和土 / サクション / 不飽和透水係数 / 現地計測 / 崩壊告知 |
Research Abstract |
・鹿児島県内の6個所(鹿児島市吉野町、鹿児島郡吉田町、姶良郡姶良町、国分市薄木(2個所)、垂水市牛根麓)で雨量、サクションの計測を行った。サクションは深さ20、40、60、80、cmで計測している。吉野町の計測地点は吉野台地といわれるしらす台地上にあり、隣接した地点で深度200mのボーリング孔で地下水位を測定している。吉田町の計測地点は1993年鹿児島豪雨災害でしらす斜面が崩壊した地点に隣接した崖錐で、すぐそばに甘漬川がある。姶良町の計測地点ははしらすを用いた盛土斜面にある。国分市薄木の計測地点はしらす斜面の崩壊した崖錐部、および、地山しらすである。垂水市牛根麓の計測地点は牛根安山岩、玄武岩の上に堆積した桜島火山灰からなる地盤に設置している。これらの地点での計測結果を検討中である。 ・雨量とサクションの計測データは、1-2ヶ月に一度の頻度で現地に赴き、ノート型パソコンによって回収していたが、携帯電話を利用したデータの転送システムを確立した。この転送システムを利用すれば、データを研究室にてモニタリング、あるいは、回収することが可能となる。上記の計測地点での計測を順次このシステムに換えていく予定である。 ・斜面崩壊に伴う土砂の流動挙動を解析するために提案している数値力学的モデルを改良し、流体力を考慮できるようにした。地表面流によって土粒子に生じる効力、揚力を考慮し、粒状体の崩壊・流動のシュミレーションを行った。 ・雨水の地盤への浸透挙動を解析するために間隙モデルを提案してきているが、水分保持試験、不飽和浸透試験を行い、数値実験結果と土質試験結果を比較・検討することによりモデルの妥当性を明らかにしなければならない。そのために、定常法による不飽和透水試験装置を試作した。本装置によって不飽和透水係数、サクションが求められる。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 北村ら: "しらす地盤でのサクションの現地計測" 「降雨と地震から危険斜面を守る地盤工学に関するシンポジウム」発表論文集. 55-58 (1997)
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[Publications] 北村ら: "しらす地山への雨水の浸透に関する一考察" 「降雨と地震から危険斜面を守る地盤工学に関するシンポジウム」発表論文集. 69-72 (1997)
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[Publications] 北村,山田: "粘着成分を考慮したしらす斜面の安定解析" 「降雨と地震から危険斜面を守る地盤工学に関するシンポジウム」発表論文集. 77-80 (1997)
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[Publications] 北村ら: "粘着成分の変化が斜面崩壊パターンに及ぼす影響に関する数値実験" 「降雨と地震から危険斜面を守る地盤工学に関するシンポジウム」発表論文集. 81-84 (1997)
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[Publications] 北村、宮本: "不飽和飽和地盤における伝熱・浸透挙動のモデル化に関する一考察" 「降雨と地震から危険斜面を守る地盤工学に関するシンポジウム」発表論文集. 89-94 (1997)
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[Publications] R.Kitamura et al.: "Failure modes of slope due to decrease in cohesion of soil" IS-Vagoya'97. 713-718 (1997)