1998 Fiscal Year Annual Research Report
運転者の交通事故危険認知行動を踏まえた道路計画に関する研究
Project/Area Number |
09555163
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
森地 茂 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (40016473)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堤 盛人 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (70292886)
浜岡 秀勝 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (70262269)
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Keywords | 交通安全 / 右折直進事故 / 危険意識 / 注視事故 / 見通し距離 |
Research Abstract |
本研究では、運転者の立場に立ち、その事故危険性に関する意識及び運転中の注視行動を基に道路の交通事故危険度を表現する指標を明らかにし、その交通事故危険度より安全性の視点から見た道路の設計方針に資する成果を提示することを目的に研究を行っている。本年度行った研究は、以下の通りである。 交通事故の危険性に関する意識調査により、個人の感じる危険性と実際の交通事故の発生状況には非直線的な関係が存在することが明らかにされた。すなわち、交通事故の危険意識が極めて高い地点においては実際の交通事故発生状況は比較的少なく、また、危険意識が極めて低い地点においては事故の発生は比較的多くなることが確認された。 このデータを共分散構造分析等により危険意識を構造化したところ、交通事故の危険意識は、「狭さく性」、「交通流の乱れ」、「歩車の錯綜」という3つの定性的要因で表現できることがわかり、また、その要因の間でも「狭さく性」によるところが大きいことが明らかにされた。 また、右折直進事故が多発する地点においてドライバーの注視行動調査を行ったところ、右折車両の運転者は対向直進車が視界に入ると直ちに確認しているもののの、直進車両の運転者は対向右折車が視界に入っていても直ちに確認していない状況が生じていることが確認された。これは、右折車両の運転者および直進車両の運転者に意識の違いがあることを示したものと考えられる。 さらにこの地点において、双方の見通し距離を測定したところ、見通し距離は状況により変化しており、その分散が大きい方向において、交通事故が多発していることが確認された。これは、見通し距離の分散が大きい状況下で、右折の判断を運転者に求めていることが問題と考えれられる。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] H.Hamaoka and S.Morichi: "Accident Analysis Using GIS Data Base" Proceedings of the 2nd Regional Symposium on Infrastructure Development in Civil Engineering. 2. 663-673 (1998)
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[Publications] H.Hamaoka,H.Nagashima and S.Morichi: "An Analysis of the Cause of Traffic Accidents at the Black Spots" Proceedings of 8th World Conference on Transportation Research. (投稿中). (1998)
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[Publications] H.Hamaoka,H.Tsuru and T.Kurokawa: "A Study on the Vulnerability to Accidents of Elderly Persons with their Crossing Behavior at Non-Pedestrian Crossing" Proceedings of 8th World Conference on Transportation Research. (投稿中). (1998)