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1997 Fiscal Year Annual Research Report

一時的聴力損失メータの開発とそれを用いた環境音等の評価に関する研究

Research Project

Project/Area Number 09555169
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

高木 興一  京都大学, 工学研究科, 教授 (50026077)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 瀧浪 弘章  リオン株式会社, 音測技術部, 主任(研究職)
青野 正二  京都大学, 工学研究科, 助手 (40273479)
KeywordsTTS / 騒音 / 暴露実験 / テスト周波数 / 臨界帯域
Research Abstract

本研究では,TTS(騒音性一過性域値変化)の予測手法の原理を取り入れて,実際の騒音により生じるTTSを計算するシステムを考案することを目的としている。そこで,今年度は,暴露実験を行ってTTSを測定し,それをもとに予測精度について検討を行った。
暴露実験に用いた音は,我々の日常生活の身近に存在する音,例えば,パチンコ店の音やゲームセンターの音を,騒音計を通してDATテープに録音した。被験者として,聴力の正常な5〜10名程度の人に協力してもらい,30〜120分間暴露を行った。閾値の測定は,自記オ-ジオメータを用い,テスト周波数2,3,4,6kHzの順で測定した。各テスト周波数の暴露後の閾値からの暴露前の閾値を引いてTTSの値を求めた。
TTSの生起には,暴露音の周波数構成が深く関与しているとされている。つまり,ある特定のテスト周波数のTTSには,暴露音のある一定の周波数帯域(臨界帯域)内の成分のみが影響を与えている。この考え方をもとに,臨界帯域の中心周波数のスペクトルレベル及び暴露時間をパラメータとして,高木らの式と伊藤らの式がTTSの予測式として導出されている。実際の音は変動音であるため,このスペクトルレベルも時間的に変動する。そこで,このレベル変動を単位階段関数を用いて近似することにした。
前述の2つの予測式により,各テスト周波数ごとにTTSを計算した。そして,暴露実験で得られた値との対応を検討した結果,両予測式とも実測値と比較的高い相関を示した。さらに,高木らの式で計算したTTSは時間的に細かく変動しており,暴露音の時間的変動をよく反映していることが分かった。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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