1997 Fiscal Year Annual Research Report
多雪地域の伝統構法をもつ木造住宅の積雪期耐震性能簡便判定法式開発とその実用化
Project/Area Number |
09555177
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Research Institution | Akita Prefectural College of Agriculture |
Principal Investigator |
鈴木 有 秋田県立農業短期大学, 木材高度加工研究所, 教授 (90027235)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 正美 金沢工業大学, 工学部, 助手 (40170469)
田中 光 金沢工業大学, 工学部, 教授 (70064441)
飯島 泰男 秋田県立農業短期大学, 木材高度加工研究所, 教授 (10279507)
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Keywords | 木造住宅 / 在来軸組構法 / 地域伝統構法 / 耐震性能 / 簡便診断法 / 耐震改修 / 保有耐力 / 多雪地域 |
Research Abstract |
1.多雪地域である北陸および東北の各地において、「木造住宅の地域別・年代別構法」と「住様式」の実態調査、「大工棟梁の技能と意識」の聞き取り調査、「伝統木造建物の震害・雪害事例」の収集調査を行った。 2.上の調査に基づき,「多雪地域伝統型木造住宅構法の地域別・年代別分類法」と「耐震・耐雪特性表示モデル」とを提示し、さらに総合して「伝統型木造住宅の構造解析モデル」を提案した。 3.典型化した木造骨組モデルに対して、積雪荷重と地震力を考慮した耐力計算と応答解析を行い、耐震性能判定と耐震化方策立案のための基礎データを集積した。 4.上の結果から、伝統型木造建物の積雪期の耐震能力を直接左右する構造要素を抽出し、その耐力評価を工夫して、想定した積雪荷重と地震力に応じて主要構造体の耐震性能が簡便に評価できる第1段階の診断法を考案した。 5.考案した診断法については、木材高度加工研究所の構内に多目的に建設された軸組構法の実大実験住宅を対象に、各種の加力及び振動実験を実施して、得られたデータを基に、その妥当性と有用性を検証した。 6.今年度は、新築および既存の伝統構法型木造住宅を対象にした「多雪地域(主に北陸と金沢)の伝統構法を持つ軸組木造住宅の耐震性能簡便診断法および耐震診断・改修指針」のマニュアルを作成した。これらは建築士・大工・施工現場管理者・施主・居住者の利用を前提として、多くの写真・図・イラスト等を活用して、分かりやすい内容と表現を心がけており、他の多雪地域にも適用できる共通性と発展性を持っている。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 鈴木有・後藤正美・他: "多雪地域北陸に建つ在来木造住宅の耐震性能簡便判定法(その1)" 日本建築学会大会学術講演梗概集. 構造II. 183-184 (1997)
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[Publications] 鈴木有・後藤正美・他: "多雪地域北陸に建つ在来木造住宅の耐震性能簡便判定法(その2)" 日本建築学会大会学術講演梗概集. 構造II. 185-186 (1997)
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[Publications] 後藤正美・鈴木有・他: "開口部を持つ木造軸組の補強法の提案とその実験的検討" 日本建築学会技術報告集. 第5号. 108-113 (1997)
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[Publications] 鈴木有・飯島泰男・他: "実大木質軸組住宅の対震性能検証実験(1-3)" 第48回日本木材学会大会研究発表要旨集. 257-259 (1998)
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[Publications] 鈴木有・田中光・後藤正美・他: "金沢市の伝統木造住宅耐震診断・改修マニュアル" 金沢市(都市建設部建築指導課), 137 (1997)