1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09555186
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Research Institution | Teikyo University of Science and Technology |
Principal Investigator |
堂山 昌男 帝京科学大学, 理工学部, 教授 (40010748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 清一 日本電子株式会社, 電子光学技術本部, 研究開発部長
栗原 俊一 高エネルギー加速器研究機構, 物理学研究所, 助手 (60215069)
小暮 嘉明 帝京科学大学, 理工学部, 教授 (20016124)
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Keywords | 陽電子顕微鏡 / 走査型陽電子顕微鏡 / 陽電子顕微鏡 / イメジング・プレート |
Research Abstract |
電子の代わりに陽電子を用いた顕微鏡、陽電子顕微鏡を作るのが最終目的である。既存の走査型電子顕微鏡日本電子JMS-25Sを帝京科学大学から高エネルギー加速器研究機構へ移転させた。改造して、陽電子顕微鏡にする。このためまず、高エネルギー加速器研究機構でのリニアックの移転があり、これに伴い、電子顕微鏡を移転させ、新しい場所に設置した。冷却水循環装置などをつけ、設計をさらにつめた。今年度は電気系の極性反転の回路の設計を日本電子に依頼した。この結果かなりの改変が必要なことが判明した。 また、レンズ系の設計を行った。今まで、「白色」(単色でなく、エネルギーの混じった)陽電子を先ず、厚さ25μmのタングステン箔で減速し、反対の表面から放出されたほとんど速度のない陽電子を加速し、ニッケル箔に当で、減速放出それをさらに加速して電子顕微鏡に入れる。この過程を水平に行う予定であったが、地球による重力の影響で最終段は垂直にすることにし、設計変えを行った。高エネルギー加速器機構の加速器からまだ陽電子が移設によるためまだ、供給されないため、実際の実験はまだ行われていない。これらの設計はつくば市で行われた国際学会に発表され、Nuclear Instruments and Merthoss in Physical Research Bに論文として受理されている。さらに設計を改良し2000年8月にMun chenで行われる国際陽電子会議にも発表予定である。 また、陽電子のイメッジを記録する手段として、われわれは、imaging plateを使うことを世界てはじめて発表し、この線に沿った研究も進め、本年はカブリの原因になると考えられるガンマー線と陽電子が共存するときの研究も行った。これらも、上述の国際学術雑誌に受理されている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] M Doyama: "Positron Microscope at KEK"Nuclear Instruments and Methods in Physical Research B. (2000)
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[Publications] M Doyama: "Imaging Plates Used as Positron Microscopy-Effect of Positrons and Gamma Rays"Nuclear Instruments and Methods in Physical Research B. (2000)