1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09555219
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
山川 宏二 大阪府立大学, 工学部, 教授 (00026189)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠原 孝順 東洋エンジニアリング(株), 研究所長
西村 六郎 大阪府立大学, 工学部, 助教授 (90110634)
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Keywords | 水素侵食 / 鉄鋼材料 / 高温型水素検出器 |
Research Abstract |
プロトン導電性固体電解質(5mol%Yb_2O_3-SrCeO_3)を用いた高温型水素検出器を実プラントに装着して測定を行なうために、以下の検討を加えた。 (1)実プラントに接着させる材料:無機接着剤が高温に耐えることが判明した。 (2)水素引き抜き電位の決定:+0.8Vが良好であった。 (3)連続測定:20日間の連続測定を実施し、測定が問題なく行なえることを実証した。 (4)間欠測定:実プラントでは連続ではなく、間欠に測定されるので、それを試み何等問題がないことを確認した。 (5)水素拡散係数の温度依存性の測定:水素透過電流は水素含有量と拡散係数の積に比例するので、前もって拡散係数の温度依存性を測定しておく必要がある。0.5Mo鋼、1.5Cr-0.5Mo鋼および1.5Cr-0.5Mo鋼について測定を行なった。いずれも測定値もArrheniusの関係を満足し、Cr量と共に小さくなった。 (6)実プラントへの装着:三菱化学(株)黒崎事業所のアンモニアプラントに試験的に装着し、測定が可能であることを確認した。来年度から本格的な測定に入る。 以上のように実プラントでの測定が可能であることを確認した。さらに、高温型水素検出器を簡略化するために、いろいろな試みを行なった。比較電極を試験極側に設置、金電極を用いたセンサー、比較電極をガラスで被覆などを試みた。現在のところいずれもうまくいっていないが、来年度も継続して検討する予定である。
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