1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09555222
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
山口 勉功 岩手大学, 工学部, 助手 (70220259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前園 明一 (株)真空理工, 取締役社長(研究員)
板垣 乙未生 東北大学, 素材工学研究所, 教授 (80006048)
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Keywords | 投下型熱量計 / 熱含量 / 断熱型熱量計 / 温度ジャンプカロリメトリー |
Research Abstract |
金属,酸化物,硫化物などの高温エンタルピーを測定することを目的として,500〜1700℃までの温度範囲で使用できる投下型熱量計の開発を試みた。試作された投下型熱量計の性能を下記に列記する。 I.試料加熱装置 (1)加熱炉はケラマックス発熱帯を用いていおり,試料を500〜1700℃の温度範囲で,昇温,降温が可能であった。 (2)加熱炉の均熱帯は,1000〜1500℃の温度範囲で10mmであった。 (3)加熱炉にはガス導入部,排出部を備えており,試料系内の雰囲気を制御することが可能であった。 II.断熱型水熱量計 (1)熱量計当量は,約20kJ/Kを有した。 (2)空調設備を有する部屋において,熱量計は水温変化が±0.001℃/min以内の断熱性能を示した。 (3)試料放熱室はガス導入部,排出部を備えており,雰囲気を制御することが可能であった。 III.試料投下装置 (1)圧搾空気を用いた装置であり,スプライン軸およびケーブルシリンダーによる昇降が可能で,投下速度は0.5〜0.6m/secの間で調節が可能である。 (2)熱量計放熱室内では,機械的ショックを和らげるために,等加速度を減じるように空気量を調節できるようにした。
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