1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09555227
|
Research Institution | Kurume National College of Technology |
Principal Investigator |
笹栗 信也 久留米工業高等専門学校, 材料工学科, 助教授 (50215737)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 義興 久留米工業高等専門学校, 材料工学科, 助教授 (10044281)
松原 安宏 久留米工業高等専門学校, 材料工学科, 教授 (20044258)
|
Keywords | Cu-Mn合金フィラ / Ag-Cu合金フィラ / Cu-Zn合金フィラ / ろう付け / 球状黒鉛鋳鉄 / 高クロム鋳鉄 |
Research Abstract |
1.低融点フィラの合金設計および作製 鋳鉄と鋼を複合化するための低融点フィラとしてCuにMnを25,34,48%添加したCu-Mn合金を溶製し,冷間圧延により厚さ100μmの箔を作製した。それぞれ融点は1158K,ll43K,1175Kである。 2.Cu-Mn合金を用いた球状黒鉛鋳鉄(FCD)と鋼の接合実験 Cu-25%Mn,Cu-34%Mn,Cu-48%Mnフィラを用いて,接合温度を1223K〜1383K×0.6ksで接合実験を行った結果,いずれのフィラを用いても,純銅を用いた場合と同様に,FCD側から等温凝固によりFe-Mn-Cu-Cからなる合金相が晶出し,接合温度の上昇とともに成長した。接合強度もそれにともない増加したが,3種のフィラの中ではCu-25%Mnフィラを用いた場合に高い接合強度が得られた。 3.従来フィラを用いた接合条件の検討 Ag-28%CuフィラおよびCu-35%Znフィラを用いて高クロム鋳鉄と鋼の接合実験を行った。接合温度をJISに規定されている温度よりも高くして1273K以上にすると,いずれの場合も鋳鉄側から合金相が晶出し,接合強度も増加した。しかし,Cu-35%Znフィラでは温度を高くするとZnの蒸発に起因した接合不良が生じた。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] 笹倉信也, ほか: "ブレ-ズ法による鋳鉄と鋼の接合" 日本鋳造工学会全国講演概要集. 131. 9 (1997)
-
[Publications] 笹倉信也, ほか: "Cu-Mn合金フィラを用いた球状黒鉛鋳鉄と鋼の接合" 日本鋳造工学会全国講演概要集. 132(発表予定). (1998)