1998 Fiscal Year Annual Research Report
親水性対イオンを用いるイオン対逆相分配クロマトグラフィーの高速化システムの開発
Project/Area Number |
09555261
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
四ツ柳 隆夫 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00001199)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 良三 東亜電波(株), 化学計測部門, 研究員
星野 仁 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20124620)
金子 恵美子 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00241539)
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Keywords | イオン対逆相分配HPLC / 親水性対イオン / アニオン性金属錯体 |
Research Abstract |
疎水性イオン(四級アンモニウムイオン,長鎖アルキルスルホシ酸イオン、等)をイオン対試薬として用いる従来のイオン対逆相分配(IPRP)HPLCに対し,pH緩衝成分,アルカリ金属イオン等の親水性イオンをイオン対試薬として用いる新規のIPRP-HPLCとして親水性対イオンモードを開発した.本法の特徴として,迅速がっ高精度な分離が得られる事が挙げられる.従来法(対イオン:テトラブチルアンモニウムイオン)では2,2'-ジヒドロキシアゾベンゼン(DHAB)-アニオン性金属錯体の分離に30分程度要したのに対し、親水性対イオンモード(対イオントリス(ヒドロキシ)アミノメタン)では僅か6分でベースライン分離が達成され,かつ同等の分離度が得られた.さらに,4-(2-ピリジルアゾ)レソルシノールおよびその類縁体,ポリアミノカルボシ酸誘導体(例えばQuin-2),またはヒドラゾン誘導体のアニオン性金属錯体のIPRP-HPLC分離において,親水性対イオンモードによる分離がDHAB-アニオン性金属錯体の分離と同様の効果をもたらした.アニオン性溶質の分離に適合する親水性対イオン種の探索の結果、ナトリウム,リチウム,カリウムおよびセシウムといったアルカリ金属イオン,第四級アンモニウムイオンとしてテトラメチルアンモニウムイオン,その他アンモニウムイオン,グアニジウムイオンが親水性対イオンとして有効に作用することがわかった.疎水性対イオンモードに対する親水性対イオンモードでの分離時間の短縮の原因として,疎水性イオンと親水性イオンとではイオンサイズおよびその水和状態が異なり,これを反映して生成したイオン対としてのサイズおよびその性質の変化したことが考えられる.親水性対イオンモードにおける荷電溶質の保持挙動は,疎水性対イオンモードと同様,イオン対分配に基づくものであるが,従来法とは設計思想を異にする新しいタイプのIPRP-HPLCとして親水性対イオンモードIPRP-HPLCを位置づけることができる.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Makaoto Sato: "Fluorometric Determination of Serum and Urinary Aluminium with 8-quinolinol by Kinetic-Differentiation-Mode Micellar Chromatography" Journal of Chromatography A. 789. 361-367 (1997)
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[Publications] Emiko Kaneko: "Role of polar Injection Solvent in Ion-Pair Reversed-Phase Partition High Performance Liquid Chromatography" Solvent Extraction Research and Development Japan. 5. 127-134 (1998)
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[Publications] Toru Takahashi: "The Use of Hydrophilic Counterion and Hydrophobic Interaction Breaker in Reversed-Phase Partition High Performance Liquid Chromatography" Proceedings of International Trace Analysis Symposium'98. 73-74 (1998)