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1997 Fiscal Year Annual Research Report

ビスマス系重金属酸化物ガラスの新規光学機能の開発

Research Project

Project/Area Number 09555278
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

三浦 嘉也  岡山大学, 環境理工学部, 教授 (80032952)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉松 英之  岡山県工業技術センター, 研究員
丁 勇  岡山大学, 環境理工学部, 助手 (70271062)
難波 徳郎  岡山大学, 環境理工学部, 助教授 (80218073)
Keywordsビスマス系重金属酸化物ガラス / フォトクロミズム / XPS / 透明ガラスセラミックス
Research Abstract

ビスマス酸化物を主成分とするガラスは,SiO_2などのガラス網目形成酸化物を含まない“non-conventional"なガラスであり'ビスマスイオンの価数.酸素配位数,酸素多面体の結合様式,酸化物イオンの分極性の度合等に不明な点が多々あるのでガラスの理工学の観点から興味深い物質である。また,ビスマス含有ガラスはサーモクロミズム,光電導性,フォトクロミズムなどの興味深い特性を示し,それを結晶化したガラスセラミックスは熱処理温度の違いで多様な色調を持つ透明ガラスセラミックスとなる。本研究はこれらの興味深い機能に関する研究ををさらに発展させて,非線形光学・レーザーフォトニクス用材料など光機能性材料への応用の可能性を検討するとともに,ガラスの電子構造とこのような物性の発現のメカニズムの相関を明らかにすることを目的としている。本年度はBi_2O_3-CdO-Al_2O_3ガラスのフォトクロミズを調べ,ガラス組成・熱処理との相関を明らかにした。Bi_2O_3含有量が増加するとフォトクロミック特性は増加したが,その後の酸化熱処理によってさらに著しい増大が認められた。フォトクロミズムに最適な組成は13BiO_<1.5>-43CdO-44AlO_<1.5>であった。Bi_2O_3の増加によってBi-O-Cd結合が多く生成するとLewis塩基性のオキサイドイオンが増えるためカドミニウムイオンが電子センターとなり,電子密度の大きなオキサイドイオンにはホールセンターが生成する。熱処理前後のXPS測定より熱処理によってBi^<3+>イオンはBi^<5+>に酸化されるためCd^+イオンが生成し易いとのの結論を得た。また,Bi_2O_3-Li_2O系二成分ではLi_2Oが20%から80%までの範囲でガラス化すること,XPSよりLi_2O含有量の増加に伴ってOlsは高エネルギー側へ化学シフトすること,さらにOlsは巾の狭い単一のシグナルであることを明らかにしLi^+イオンはガラス網目をつなげる役割をしていることを明らかにした。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 三浦嘉也: "X線光電子分光による酸化物ガラスの電子構造" NEW GLSSES. 12. 50-60 (1997)

  • [Publications] 陳丹平: "Photochromic Properties in Cadmium Bismuth Aluminate Glasses and its Oxidation Treatment Effect" J.Ceram.Soc.Japan. 105. 322-328 (1997)

  • [Publications] 難波徳郎: "酸化物ガラスの塩基性とXPSによるOls束縛エネルギーの化学シフトの相関に関する考察" 岡山大学環境理工学部研究報告. 3. 145-156 (1998)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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