1998 Fiscal Year Annual Research Report
新しい波浪統計モデルの構築とその利用技術開発に関する研究
Project/Area Number |
09555310
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
新開 明二 九州大学, 工学部, 教授 (10112301)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井関 俊夫 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (70212959)
土岐 直二 三菱重工業, 長崎研究所, 研究次長
内藤 林 大阪大学, 工学部, 教授 (20093437)
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Keywords | 波浪統計 / 長期予測 / 船体応答 / 波高と波周期の結合確率密度関数 |
Research Abstract |
新しい波浪統計モデルを構築し、そのモデルのロバスト性の確認を踏まえて、これまでに世界の各機関より提供されている各種の長期波浪統計資料を調査し、各統計データの特性値の傾向を明らかにするとともに、統計データの質の相違に配慮した各種波浪統計データ相互間の有効利用法を提案することを目的に研究を実施した。内容は、前年度に得られた成果に基づき、データの合成とデータの質が船体応答長期予測へ及ぼす影響を解明して、さらに、新しい波浪統計モデルの利用技術の一つとして汎用的な長期予測法の確立を計った。 得られた成果は次の通りである。北太平洋の波浪統計データ(山内ら、高石ら、渡辺ら)間について、前年度に提案された簡易合成法の理論的基礎を明確にした。これらの三種類の各統計資料に加えて、西北太平洋の波浪統計データ(方鐘聖ら)についても特性値を調査して、理論的な基礎の有効性と簡易合成法の適用性について検証し、地球全海域をカバーする唯一の長期波浪統計データ(GWS:G1obal Wave Statistics)との比較検証も実施した。また、GWSを利用する船体応答統計的予測の問題点を抽出し、長期予測法の新しい可能性を実証して、新しい波浪統計モデルの利用技術の開発を計った。本年度は、特に、モデルの利用技術の一つである長期予測法の汎用化の問題について、波浪荷重以外の各種船体応答(プロペラレーシング、甲板冠水、船体加速度等)の長期予測評価を行い、最終年度として研究総括を行った。
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[Publications] 万順涛: "西北太平洋波浪統計表の利用と船体応答長期予測" 西都造船会会報. 95号. 81-88 (1998)
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[Publications] 新開明二: "船舶海洋工学における波浪情報の諸問題(波浪評価検討専門委員会報告書)" (社)日本造船学会,運動性能研究委員会,海洋工学委員会性能部会, 359 (1998)