1997 Fiscal Year Annual Research Report
全断面トンネル掘進機の能率と信頼性向上に関する研究
Project/Area Number |
09555319
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大久保 誠介 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (90092155)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋山 政雄 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (00011172)
福井 勝則 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (70251361)
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Keywords | 岩盤 / 岩石 / 全断面トンネル掘進機 / 岩盤掘削 / 岩盤強度 / 岩盤物性 / 機械振動 / トンネル |
Research Abstract |
全断面トンネル掘削機(TBM)による岩盤掘削の能率と信頼性を向上させることを最終目的として,本年度は次の2点を検討した.まず,岩盤特性,亀裂,軟弱部の推定方法の確立であり,TBMの掘削特性より求めた岩盤強度と,シュミットハンマー打撃試験とがほぼ一致することは確認しているが,さらに詳細に検討し,岩盤亀裂の影響なども推定できる方法を明瞭にするよう努力した.ついで機械振動特性の把握および振動モデルの作成である.強固な岩盤と,軟弱な岩盤を掘削している時のTBMの振動を測定し、岩盤物性により掘削振動がどのように変化するかを調べるとともに、さらに岩盤掘削の際に生じる動的荷重を勘案した振動解析モデルを検討した. 本年度の研究結果をまとめると次のようになる。 1.掘削データの収集 文献からTBMの施工データを収集した.また、施工中のトンネルのデータの収集にもつとめた. 2.掘削データの解析 収集したデータの解析を行い,岩盤強度の推定を行った. 3.地質調査および岩盤試験 施工中のトンネルにおいて,地質調査やシュミットハンマー打撃試験,室内岩石試験などを行い,掘削データを解析して求まった岩盤強度と比較・検討を行う.その際,亀裂・軟弱化を中心に検討した. 4.TBMの掘削振動の測定 TBMに3軸の加速度計を設置し,TBMの掘削時の振動を測定した.その際,TBMのカッタヘッド空転時(掘削していないとき)の振動も測定し,掘削によるものと区別した.また岩質の異なる箇所でも数回測定し,岩質による掘削振動の変化を調べた.
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