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1997 Fiscal Year Annual Research Report

普通ソバにおける高ルチン含量品種の開発

Research Project

Project/Area Number 09556003
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

氏原 暉男  信州大学, 農学部, 教授 (60021060)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 北林 広巳  タカノ株式会社, 営業開発部, 主任研究員
南 峰夫  信州大学, 農学部, 助教授 (30174098)
茅原 紘  信州大学, 農学部, 教授 (80021088)
Keywords普通ソバ / ルチン含量 / 個体選抜 / 種間雑種
Research Abstract

1.普通ソバにおける高ルチン含量系統の選抜
これまで5世代にわたり選抜してきた高ルチン含量系統から上位10%の個体を選抜し,1個体1系統として隔離栽培した.個体別に収穫し,HPLCを用いてルチン含量を測定した.その結果,前選抜世代におけるルチン含量の原品種に対する比率が166%であったのに対して,現世代では213%となり,高ルチン含量遺伝子の集積がさらに進んだことが認められた.ルチン含量に関する選抜効果が依然として高いことから,さらなる高含量系統の育成が可能なことが明らかになった.次年度以降はこれらの系統の生理生態的特性を明らかにし,地域適応性試験を行い,品種登録に向けた研究を実施する.
2.種間交雑による高ルチン系統の育成
普通ソバに近縁のダッタンソバは普通ソバの約100倍のルチン含量を持っている.そこで,両種間の雑種を胚珠培養により育成した.しかし,雑種は正常な生育を示さず,順化できなかった.同じく近縁野生種で自家和合性種であるF.homotropicumとの雑種を育成したところ,雑種は正常な生育を示し,種子稔性も高かった.F.homotropicumおよび雑種のルチン含量については現在調査中である.さらにこの雑種は自家和合性を示すことから,他殖性である普通ソバに自家和合性を導入できることを明らかにした.これは他殖性のために半減してきた個体選抜の効果を増大させ,高ルチン含量系統育成の促進を可能にするものである.また,遺伝的にホモな系統の育成はルチン含量の遺伝様式の解明にも寄与すると考えられる.このような観点から,10年度以降は,高ルチン含量系統とF.homotropicumの交雑を行い,高ルチン含量系統に自家和合性の導入を試みる予定である.

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 小西あや子: "ソバ属における種間雑種の育成と利用に関する研究(6)" 育種学雑誌. 47・別1. 243 (1997)

  • [Publications] 氏原暉男: "世界のソバにおけるルチン含量の品種間差" New Food Industry. 39・5. 63-68 (1997)

  • [Publications] MINAMI,M: "Quantitative analysis of rutin in buckwheat(Fagopyrum sp.)by high performance liquid chromatography" J.Fac.Agri., Shinshu Univ.34・2(in press). (1998)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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