1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09556024
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
神崎 浩 岡山大学, 農学部, 助教授 (60183787)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小畑 登紀夫 宇部興産(株), 宇部研究所, 主任研究員
仁戸田 照彦 岡山大学, 機器分析センター, 助手 (80284090)
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Keywords | クラウンゴール / アグロバクテリウム属細菌 / 形質転換阻害物質 / 付着阻害 / 幾何異性体 / セルロース合成阻害 |
Research Abstract |
我々は,Agrobacterium tumefaciensに抗菌活性を示すoxazolomycinから調製したエステル類が,抗菌活性を示さずクラウンゴール形成阻害活性を示す,特異的な形質転換阻害物質であることを見い出してきた。今回,これらの作用点解明に必要な量のoxazolomycin diacetateをoxazolomycinから調製することにした。その変換反応の後処理で水が反応液に混入したため一部のoxazolomycin diacetateが他の化合物に変化した。そこで,この副生成物を分取HPLCにより単離精製した。各種機器分析の解析により本物質をoxazolomycin生産菌の培養液から昨年新たに見いだしたoxazolomycinの幾何異性体,oxazolomycin Cのdiacetateと同定した。次に,oxazol triene構造を有するphthoxazolinがセルロース合成阻害活性を有していること,植物形質転換の最初の段階である,A.tumefaciensの植物への付着の段階にセルロース合成が必須であることが報告されているので,oxazolomycin類のクラウンゴール形成阻害活性は,セルロース合成阻害活性に由来する付着阻害活性によるものと推測し,付着阻害活性を測定した。 Oxazolomycinとoxazolomycin diacetateは,A.tumefaciens接種後1時間の菌のポテトディスクへの付着実験において,付着阻害活性を示した。さらに,A.tumefaciensから調製した膜酵素画分に存在するUDP-Glucoseからセルロースへの変換活性への阻害活性を測定したところoxazolomycinには顕著な阻害活性が認められたのに対し,diacetateにはそのような阻害活性は認められなかった。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] H.Kanzaki,T.Kagemori,S.Asano,K.Kawazu: "Improved Bioassay Method for Plant Transformation Inhibitors" Bioscience,Biotechnology and Biochemistry. 62(12). 2328-2333 (1998)