1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09556047
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
梶原 忠彦 山口大学, 農学部, 教授 (90035121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤村 太一郎 塩野香料株式会社, 主任研究員
川合 哲夫 塩野香料株式会社, 主任研究員
赤壁 善彦 山口大学, 農学部, 助手 (20274186)
松井 健二 山口大学, 農学部, 助教授 (90199729)
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Keywords | 香気成分 / 揮発成分 / リポキシゲナーゼ / 脂肪酸 / ヒドロペルオキシド / 遺伝子組み換え / 精油 / 海藻 |
Research Abstract |
最近“磯の香り"(マリンノート)はアメニティ機能を有する海洋系複合香として注目されている。例えば、そのタラソテラピー(海洋療法)における機能性芳香剤としての利用、あるいは水産食品への香味香付与によってみずみずしさを増強し、商品価値を高めるなど種々の用途開発がなされようとしている。ここでは高品質のマリンノートを安定供給できる最新の遺伝子組み換え技術と伝統的養殖技術を両輪とし化学合成技術を組み込んだ、未利用植物材料(沿岸汚染藻類、野菜クズなど)を活用する生産システムの技術開発を目指す。 I. グリーンノートの生産 (1) リポキシゲナーゼの生産と固定化 キュウリ子葉リポキシゲナーゼ、キュウリ根リポキシゲナーゼ、ブタ白血球リポキシゲナーゼ大量発現遺伝子組み換え大腸菌より、常法に従ってリポキシゲナーゼを分離精製した。 (2) ヒドロペルオキシドの生産 大量発現、精製したリポキシゲナーゼと高度不飽和脂肪酸とをインキュベートして、生産物(ヒドロペルオキシド)を高収率で単離する条件を確立すると共に、生成物の構造を解析し、各リポキシゲナーゼの生成物特異性を明らかにした。 (3) グリーンノートの生産と香気評価 分離、精製したヒドロペルオキシドあるいは生合成中間体(合成品)を褐藻(チガイソ、アカモクなど)のサスペンジョンと処理することによって、グリーンノートを生産するための最適条件を検討した。 (4) ヒドロキシ-カルボン酸の生産と香気成分への変換 アオサ類などを活用して得られた光学活性ヒドロペルオキシド及びヒドロキシ-カルボン酸のエナンチオ選択性を明らかにした。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Tadahiko Kajiwara et al: "Long-chain Aldehyde-Forming Activity in Tabacco Leaves" Phytochemistry. 49. 1565-1568 (1998)
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[Publications] 梶原 忠彦: "海藻の香り成分" 化学と教育. 46・9. 542-545 (1988)
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[Publications] 梶原 忠彦: "海藻バイオフレーバー" 化学工業. 49・9. 703-708 (1988)
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[Publications] Yoshihiko Akakabe et al: "Highly enantioselective α-hydroperoxylation in Ulva pertusa" Tetrahedron. (in press). (1999)
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[Publications] 梶原 忠彦: "沿岸の環境圏(平野敏行監修)「海浜のアメニティーに関する科学」" (株)フジ・テクノシステム、東京, 1389-1393 (1998)
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[Publications] 梶原 忠彦: "アオサ利用と環境修復(印刷中)" (株)成山堂書店、東京, (1999)