1999 Fiscal Year Annual Research Report
機能性栄養素としての必須微量元素の新しい評価法の構築
Project/Area Number |
09557032
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Research Institution | Saitama Medical School |
Principal Investigator |
和田 攻 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60009933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野寺 誠 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (70189413)
柳沢 裕之 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (10200536)
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Keywords | ラット / 亜鉛欠乏 / 精巣 / 胸腺 / アポトーシス / 萎縮 |
Research Abstract |
前年度までの研究では、ラットを用いた亜鉛欠乏モデルの作製を試みた。そして、短期的な、あるいは長期的な亜鉛欠乏によって生じる生体変化を検討した。この一連の研究結果から、外観の変化、血液学的変化あるいは血清亜鉛値などのほか、精巣が個体の亜鉛欠乏状態を評価し得る臓器であることを確認した。そこで、本年度研究では、短期から長期間、亜鉛供給を停止した動物モデルの精巣に生じた変化を詳細に調べ、機能栄養素として亜鉛を評価する上で有用な基礎データを得ること目的に以下の手順で実験を行った。(1)短期から長期的亜鉛欠乏においたモデルを作製した。(2)亜鉛欠乏下における精巣の形態変化を調べた。(3)精巣における形態変化が生じる時点もしくはそれ以前の段階に生じる生体変化を調べた。(3)においては、形態変化を起こす原因を明らかにするためにアポトーシス亢進の有無を調べた。また、アポトーシス亢進、換言すると亜鉛欠乏時の細胞周期の変化もしくは組織障害の原因を明らかにすることを目的として、主としてnitric oxide synthase(NOS)の発現、とくにiNOSについて調べた。その結果、亜鉛欠乏時に認められる病理組織学的変化には、アポトーシスの亢進が深く関与することが明らかとなった。さらにこの際、iNOSの発現も見られ、一連の現象にNOが関与していることも示唆された。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] M.Nodera: "Reevaluation of zinc Deficiency Models"BIOMEDICAL RESEARCH ON TRACE ELEMETS. 9・1. 19-24 (1998)
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[Publications] Y.YANAGISAWA: "Zinc Deficiency Aggravates Tubulointerstitial Nephropathy caused by Ureteal Obstruction"Biological Trace Element Research. 65. 1-6 (1998)
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[Publications] 野寺 誠: "亜鉛とアポトーシス"Biomedical Research on Trace Elements. 9・3. 43-44 (1998)
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[Publications] M. Nodera: "Accelerated apoptosis in the zinc-deficient rat"微量栄養素研究. 15. 137-140 (1998)
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[Publications] M. Nodera: "Zinc and Apoptosis-Apoptotic cell death in the testis And Thymus of Zinc deficiency Models-"Biomedical Research on Trace Elements. 10・3. 243-244 (1999)