1997 Fiscal Year Annual Research Report
Rhシステム血液型遺伝子の全構造決定と遺伝子型タイピング法の確立
Project/Area Number |
09557041
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
梶井 英治 自治医科大学, 医学部, 教授 (40204391)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 正樹 自治医科大学, 医学部, 助手 (00265274)
近江 俊徳 自治医科大学, 医学部, 助手 (40296091)
奥田 浩 自治医科大学, 医学部, 助手 (50285772)
岩本 禎彦 自治医科大学, 医学部, 助教授 (10232711)
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Keywords | Rhシステム / 血液型 / 遺伝子 / 塩基配列 / プロモーター / STR / 変異型 |
Research Abstract |
申請者らは、Rhシステムの遺伝子解析を進め、以下のような成績を得ることが出来た。 (1)LA-PCR法により増幅して得られたRHD遺伝子、RHCE遺伝子の全イントロン(各9個、計18個)のPCR産物と両遺伝子間のスペーサー領域のPCR産物をベクターに導入し、サブクローニング後、シークエンスを行い、約9割の領域について塩基配列を決定した。 (2)RHD遺伝子のプロモーター領域の解析を行い、すでに発表されていたRHCE遺伝子の同領域との比較検討を行った。 (3)RH遺伝子のイントロン解析中に見出されたイントロン8内に存在するshort tandem repeat(STR)について、種々のRh表現型を有する230名の日本人(RhD+:100名、RhD-:130名)の分析を行い、多型性を確認するとともに、RH遺伝子の分子進化を辿る有力な手掛かりを得ることができた。 (4)-D-、partial D、Rhnullなどの各種Rh変異型について、遺伝子解析を行い各々の変異部位を同定した。なお、partial DのDvaについては、種々の変異を見出し、遺伝子レベルでの分類を試みるとともに、遺伝子診断法を考案した。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Kajii E: "Advance in the Rh blood group system." Jpn J Legal Med. (in press).
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[Publications] Iwamoto S, et al: "Identification of 5'flanking sequence of RH50 gene and the core region for erythoidspecific expression." Biochem Biophy Res Commun. (in press).
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[Publications] Okuda H, et al: "The RHD gene is highly detectable in RhD-negative Japanese donors." J Clin Invest. 100. 373-379 (1997)
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[Publications] Li J, et al: "Dinucleotide repeat in the 3'flanking region provides a clue to the molecular evolution of the Duffy gene." Hum Genet. 99. 573-577 (1997)
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[Publications] 梶井英治: "輸血領域におけるDNA検査." 検査と技術. 25. 229- (1997)
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[Publications] 奥田浩 他: "各種Rh variantにおけるRh genotypingとその問題点." DNA多型. 5. 126-130 (1997)
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[Publications] 梶井英治 他: "最新血液型学" 梶井英治 編(in press),
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[Publications] 梶井英治: "造血幹細胞-分子から臨床まで" 三浦恭定 編(in press),