1998 Fiscal Year Annual Research Report
Helicobacter pyloriのアドヘシンの同定と治療応用
Project/Area Number |
09557050
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
菅野 健太郎 自治医科大学, 消化器内科, 教授 (60179116)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福嶋 康之 東京大学, 医学部・附属病院・消化器内科, 医員
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Keywords | ヘリコバクターピロリ / アドヘシン / 接着 |
Research Abstract |
本年度は、研究代表者が東京大学から自治医科大学に異動となり、実験設備の移動や整備のために実験が中断してしまい計画の実現が大幅に遅滞した。自治医科大学への実験設備の移転と整備は本年度中にほぼ終了し、細胞接着と細胞反応については実験を再開しており接着によるアポトーシス誘導などのメカニズムを検討中し、これらはp53非依存性の経路でも誘導されること、NOラジカルの関与の可能性などの知見を見いだしつつある。クローニングした遺伝子の発現等の実験については、現在その準備を進めているところである。 一方、接着受容体の問題については、ヒト粘膜組織を免疫組織学的に染色することにより、シドニー分類を用いた胃炎の様々な指標とその発現状態との関連性について検討しており、炎症との関連性について新しい知見が得られてきており近日中に発表する予定である。 ヘリコバクター・ピロリの感染モデルと考えられるスナネズミにおける接着受容体の基礎検討はほぼ完成し、近日中に論文投稿予定である。
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[Publications] 菅野健太郎: "ヘリコバクター・ピロリ,最近の知見" 日本医事新報. 3867. 1-12 (1998)
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[Publications] Freston JW,Asaka M,Chiba T,Howden CW,Hunt RH,Sugano K.et al: "Acid-rilated discrders in the new millennium : Europian,Japanese and North American perspectioes" Eur.J.Gastroenteral.Hepatol.10(suppl.2). S1-S40 (1998)
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[Publications] 佐藤貴一,菅野健太郎: "ヘリコバクター・ピロリ感染症と消化器病" BIO Clinica. 14(1). 23-27 (1999)
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[Publications] 菅野健太郎,砂田富美子,佐藤貴一,木平健: "H.pyloriと胃ポリープ" 外科治療. 80(1). 35-39 (1999)
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[Publications] 深澤啓子,関優,佐藤貴一,菅野健太郎: "H.pyloriの抗菌剤感受性試験Epsilometer testとDisk diffusion test" 日本臨床. 59. 76-80 (1999)
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[Publications] 佐藤貴一,木平健,木村健,菅野健太郎: "H.pylori除菌治療後の萎縮性胃炎の重篤度と拡がりの変化" 日本臨床. 59. 185-190 (1999)