1997 Fiscal Year Annual Research Report
肺癌のmyc遺伝子発現制御に基づく治療法の開発に関する研究
Project/Area Number |
09557053
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
秋田 弘俊 北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (70222528)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 章 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (60210001)
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Keywords | 肺小細胞癌 / myc遺伝子 / アンチセンス / レチノイン酸 |
Research Abstract |
1) アンチセンスDNAの標的部位として選択したc-myc、L-myc遺伝子各々のタンパク質翻訳開始部位に対するアンチセンスDNA(フォスフオロチオェ-ト型、15塩基)を合成した。 2) c-myc遺伝子を発現している肺小細胞癌細胞株NCI-H82およびNCI-H417において、c-mycアンチセンスDNAは細胞増殖抑制効果を示した。L-myc遺伝子を発現している肺小細胞癌細胞株NCI-H209およびNCI-H510において、L-mycアンチセンスDNAは細胞増殖抑制効果を示した。 3) 各種レチノイン酸(all-trans-レチノイン酸、9-cis-レチノイン酸、13-cis-レチノイン酸)を上記の細胞株の培養液に添加したところ、各レチノイン酸間で細胞増殖に対する効果に差を認めなかった。NCI-H82およびNCI-H510細胞の増殖は10^<-6>Mのall-trans-レチノイン酸添加でそれぞれ、47%および21%抑制された。NCI-H209細胞の増殖はall-trans-レチノイン酸添加の影響を受けなかった。 4) aっl-trans-レチノイン酸添加は、ノーザンブロット上濃度依存性にNCI-H82細胞における。c-myc遺伝子発現、NCI-H510細胞におけるL-myc遺伝子発現をそれぞれ、細胞増殖抑制効果に一致して、抑制した。
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