1999 Fiscal Year Annual Research Report
夏型過敏性肺炎の診断用ELISAキットの開発とその有用性の検討
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09557055
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| Research Institution | KUMAMOTO UNIVERSITY |
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Principal Investigator |
安藤 正幸 熊本大学, 医学部, 教授 (00040204)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝部 孝則 熊本大学, 医学部, 助手 (30284748)
山崎 寿人 熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (00271130)
菅 守隆 熊本大学, 医学部, 助教授 (20154437)
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| Keywords | 夏型過敏性肺炎 / 血清診断 / ELISA / Trichosporon asahii |
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| Research Abstract |
夏型過敏性肺炎は我が国の過敏性肺炎の70%強を占める重要なアレルギー性呼吸器疾患である。われわれは本症の血清診断キットの開発のため、本症の原因抗原であるトリコスポロン・アサヒに特異的な単クローン抗体(D8)を用いたサンドイッチELISAシステムを開発した。すなわち単クローン抗体を吸着したELISAプレート同菌の培養上清を反応させ、トリコスポロン・アサヒ特異的抗原を結合させた。さらにこのプレートに被験血清を反応させ、結合した検体中の抗体をペルオキシダーゼ標識抗ヒト免疫グロブリン特異的抗体と発色基質で検出した。
このシステムを用いて、夏型過敏性肺炎患者206例、各種呼吸器疾患(肺癌、特発性間質性肺炎、膠原病性間質性肺炎、肺炎、サルコイドーシス、気管支喘息)66例、成人健常者128例の抗トリコスポロン・アサヒ抗体を測定した。その結果、無症正診率92.8%、有症正診率88.8%、診断効率90.8%との結果を得た。
以上の成績より、本診断キットは夏型過敏性肺炎の血清診断として有用であることが確認できた。
なお、本診断キットを日常診療において使用することを加納にするために、株式会社シノテストとの共同開発として、「トリコasahiiチェック」として中央薬事審議会に製造承認を申請中である。
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