1999 Fiscal Year Annual Research Report
高分解能小型生体磁場系による生体信号解析の実用化,臨床応用に向けての研究
Project/Area Number |
09557057
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Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
金桶 吉起 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助教授 (20280589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古池 保雄 名古屋大学, 医学部, 教授 (30161839)
小山 幸子 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (40270483)
柿本 隆介 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 教授 (10145196)
久野 晧 タイム, フレックス株式会社, 主任
井口 弘和 豊田中央研究所, 主任
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Keywords | 磁場測定 / ヒト / サル / 筋 / 脳 |
Research Abstract |
平成11年度は,ヒトや動物で実際に磁場計測を行うための固定装置の開発を行った.ヒト用には,主にその上肢からの記録になるので,座椅子と前腕を固定する装置が必要である.金属,特に鉄やステンレスは磁場測定に影響を及ぼすため,すべて木製にて製作する必要があった.また狭い磁気シールド室に収まり,しかも運動障害のある患者も2時間程度安静でいられることという合い矛盾した条件を満たす必要があったが,2,3の施行錯誤の末作成することができた.また動物用には,麻酔したサルの固定装置を作成した.これには,既存の固定装置の設計を流用したが,正確な頭部固定は木製では困難であるので,磁気ノイズを最小限にするべくアルミニウムと真鍮にて製作した.これでも微小な動きで大きな磁場を発生する可能性があるので,堅固に作る必要があった.さらにこれとともに実験者が狭い磁場シールド室に入ることが必要であるので,横における椅子も製作した. 平成12年度では,これらを用いて実際の磁場記録を開始する予定である.まず健康成人にて,安静時または種々の程度で自発的に筋収縮を起こしたときの磁場変化の振幅,周波数分布を調べる.また,一過性に擬似的病的状態を電気刺激や動脈圧迫による虚血にて起こし,それに対する変化を調べる.そのときできれば同時に表面および深部電極にて筋電図を測定する.サルでも同様に前腕からの筋電図測定,および脳からの誘発脳磁場測定を計画している.
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