1997 Fiscal Year Annual Research Report
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09557066
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
白土 博樹 北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (20187537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
国枝 達也 三菱電機(株)通信機製作所, 主事
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Keywords | 放射線治療 / 定位放射線照射 / 動物体追跡 / X線 / 癌治療 |
Research Abstract |
放射線治療の精度を根本的に高めるためには、腫瘍の位置をリアルタイムで把握し、それに同期させた照射を行う必要がある。この研究は、X線透過技術と動物体認識装置を組み合わせて、これを実現するためのものである。今年の主な研究は、3次元的な腫瘍位置の把握をリアルタイムに行うためのソフト開発であった。治療直前にX線撮影を2方向から行い、その画像処理により、病変の3次元的位置を把握するアイデアは、従来の放射線治療の精度保持技術を根本的に変える可能性を含んでいる。X線撮影2方向からの撮影での3次元位置確認法は、定位手術的照射において血管造影の際に用いる座標計算方法であり、従来は患者側に固定された座標軸を持たせて、その精度を保持した。しかし、発想を転換し摩擦計算用マーカーを、患者側ではなく、空間側に持たせている。今年は、X線装置の導入の前に、可視光線を用いて、上記の動体認識をリアルタイムに行うソフトを開発し、その基礎実験を行った。また、この治療を実現するために必要な、時間軸を入れた放射線治療計画、いわば4次元治療計画装置の設計、開発をおこなった。すなわち、同一患者の肺腫瘍の治療計画用CT検査を呼気位、吸気位、中間位で行い、それぞれでの線量分布を計算し、どの部位での線量分布が最も優れているかを計画するシステムである。このシステムの導入により、次年度は患者治療と同じ条件で治療プランニングを行、動体追跡装置の導入を行う。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Shimizu S: "Threedimensional(3D)movement of target volume in noncplaner irradiation of iung cancer,analysis wlth speed cowputed tomograpl" Radioth.Oncol.43(Suppl 2). 74-74 (1997)
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[Publications] Shimizu S: "Three-dimensional movement of lung and livertamors cluring noncoplaner external radiotherapy analyzed by high speed" Int.J.Radiat.Oncol.Biol.Phys. 39. 347-347 (1997)
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[Publications] Kitahara H.: "A new mold material for customized patient postioning in radiotherapy" Radiother.Oncol.(in press). (1998)
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[Publications] Nishioka,T: "Reduction of rodiation-induced xerostomia in nasopharyngeal carcinoma using CT simulationwith laser patient markingan" Int.J.Radiat.Oucol.Biol.Phys. 38. 705-712 (1997)
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[Publications] Nishioka T.: "Concomitant chemoradiotherapy for laryngeal carcinoma using Carbaplatin" Oncology. (in press). (1998)
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[Publications] Aoyama H.: "Pathologically-Proven intracranialgerminoma teated With radiation therapy" Radioth Oncol.(in press). (1998)