1998 Fiscal Year Annual Research Report
MRIによる温度分布計測可能な組織内照射加温併用システムの開発
Project/Area Number |
09557070
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Research Institution | Shimane Medical University |
Principal Investigator |
杉村 和朗 島根医科大学, 医学部, 教授 (00136384)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 輝 大阪市立大学, 工学部, 助手 (70205243)
加藤 博和 広島保健福祉短期大学, 教授 (60127511)
笠井 俊文 島根医科大学, 医学部, 教務員 (70194701)
杉原 正樹 島根医科大学, 医学部, 助手 (80187658)
内田 伸恵 島根医科大学, 医学部, 助手 (80304260)
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Keywords | 温熱療法 / RF加温 / 温熱放射線併用療法 / Remote After Loading System (RALS) / 組織内加温法 / MRI / Proton chemical shift / 温度計測 |
Research Abstract |
1. MRI用寒天ファントムの試作 従来RF加温の実験で使用していた筋肉等価寒天ファントムは本研究で使用するMRシーケンスでは良好な画像が撮像できなかった。また、既存のMRI用ファントムは硫酸銅あるいは硫酸ニッケル水溶液で液体状のため組織内加温の実験には不向きである。そこで、筋肉等価寒天ファントムに0.12%硫酸ニッケルを添加し、MRI用寒天ファントムを試作した。 2. MRI装置内で使用可能な、RF誘電型組織内加温用電極の開発 2.1. 組織内電極の試作 様々な非磁性体でスプリング型電極を試作し、組織内加温用RALSアプリケータに挿入可能で柔軟性と弾性を持つ金属を選択した。すなわちタングステン製(直径1.14mm,有効長10cm)が最適であった。 2.2. 外部電極の試作 平板状外部電極はまず銅製板を試作したが、MR装置内では誘導渦電流が発生しノイズの原因となるため、これを解決する目的で櫛状の電極とした。 2.3. 上記1のファントムに2.1の組織内電極を刺入、2.2の外部電極を使用してMRI画像を撮像したところ、アーチファクトの少ない良好な画像が得られた。 3. 昨年度開発したRF組織内加温装置をMRI磁場シールド外に設置した。磁場シールドを貫通するトンネルを通ってリード線を電極に接続する。出力・周波数のパソコン表示を可能とした。RF加温装置とMR装置のインターロック機構の開発が次年度の課題である。 4. MRI装置コンソール上での温度計測シーケンスの作成 Interventional Radiology用0.2TオープンマグネットMRI装置コンソール上に温度計測用シーケンスを作成した。上記1のファントムに2.1、2.2の電極を使用して3.の加温装置で加温前後の温度変化画像をMRIコンソール上で作成した。
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