1997 Fiscal Year Annual Research Report
生体情報(発汗、心電図、皮膚温)による無痛・無ストレス治療判定法の確立
Project/Area Number |
09557150
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
庄司 茂 東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (10142986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八巻 恵子 東北大学, 歯学部, 助手 (90182419)
飯山 正夫 東北大学, 歯学部, 助手 (00193152)
井川 資英 東北大学, 歯学部・附属病院, 助手 (80176065)
堀内 博 東北大学, 歯学部, 教授 (00013962)
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Keywords | 生体情報 / 発汗量 / 無痛 / ストレス |
Research Abstract |
歯科治療時の患者のストレスは、切削そのもののみでなく、エアータービンや電気エンジンの音、あるいは歯科治療台に座ることによってさえも生じる。患者のストレスを減らすことは、治療を進める上で重要であるばかりでなく、歯科治療への恐怖を減らし、早期に受診するようになると思われる。ストレスが生体に加わったとき、自律神経系の変調が生じる。これを検出する各種方法が、歯科治療時のストレス評価に用いられてきた。しかし、これまでの方法は装置の複雑性や再現性、所要時間などに問題があったため、歯科外来で容易に測定することは困難であった。今回、局所発汗量連続記録装置(スズケン社製、Kenz-Perspiro0SS-100)を用いて歯科治療時および各種刺激負荷時の手掌部発汗量を測定し、この装置によるストレス測定の可能性について検討を加えた。 【実験方法・結果】実験について説明し、被検者になることを同意した10名(24-28歳)の左手拇指に付着させて測定。その結果、(1)歯切削中の発汗量:含嗽や会話時と比較してピーク値で約1/2の発汗量であるけれど、切削時の疼痛と同期した発汗がみられた。(2)電気歯髄診断時の発汗量:電気刺激により発汗がみられた。ただ、発汗量が減少する者と、減少がみられない二つのタイプがみられた。尚、同時に患者監視装置(日本コーリン社製BP-508)を用いて測定した、トノメリ血圧測定では血圧上昇が見られたものの、発汗量変化ほどには顕著なものでは無かった。 【今後の展望】発汗量の変化を基準として、皮膚温の変化や心電図変化との対応を検討し、より簡便で確実なストレス測定法を確立していきたい。
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Research Products
(1 results)