1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09557154
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
堀 亘孝 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (10067019)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内山 竜巳 NECメディカルシステムズ, 技術担当システムエン
馬場 俊輔 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (40275227)
金村 成智 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (70204542)
築谷 康二 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (10121328)
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Keywords | Function MRI / 脳機能画像 / 咀嚼運動 / 賦活領域 / 咀嚼機能 / 咬合 |
Research Abstract |
咀嚼の1ストロークにおける咀嚼筋筋細胞のリン化合物によるエネルギー代謝状態をNMRで解析するとともに、NMRからの生理機能情報に同期させた歯牙、歯根膜、下顎骨、咀嚼筋及び舌の形態情報をMRIを用いて咀嚼運動中に超高速撮像することによって、咀嚼の1ストロークにおける口腔領域の各構成体の3次元的な動きのベクトル及び速度と、生理機能情報であるエネルギー代謝レベルを同時測定し、さらにここで得られた動態情報から、咀嚼機能の評価にあたって臨床上、最も有用と考えられる解析方法とデータ表示方法を確立することを目的として、今年度は、習慣性咀嚼時のFunctional MRIのデータ解析を行った。Functional MRIは脳の機能情報をEPIのシーケンスを用いて、ガム咀嚼、tappingと噛み締め強度30%とtapping周波数を変化させたタスクによって、大脳皮質の感覚運動野の賦活領域の検討を行った。その結果、咬み締め強度を上げることによって、賦活領域が増加することが明らかになった。今後、MRI及びMEGで得られた形態情報と咀嚼機能情報は、咀嚼というモーションアーチファクトの影響でS/N比が低下することが予想される。そこで、S/N比を改善するためにMRI及びMEG施行時に同じ下顎位のデータを膨大に加算する必要があるために、実際のMRI装置の中にいる被験者に視覚的もしくは聴覚的にフィードバックさせて咀嚼リズムを一定に保つようにする予定である。
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