1997 Fiscal Year Annual Research Report
ベンゾフェナンスリジン化合物を先導とする抗腫瘍性化合物の開発
Project/Area Number |
09557199
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
花岡 美代次 金沢大学, 薬学部, 教授 (80028844)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浴本 久雄 日本化薬制癌剤創薬部門, 主任研究員
杉本 雄一 金沢大学, 薬学部, 助手 (90226465)
向 智里 金沢大学, 薬学部, 助教授 (70143914)
|
Keywords | ベンゾフェナンスリジンアルカロイド / プロトベルベリンアルカロイド / 抗腫瘍性化合物 / 海洋産アルカロイド / パラジウム錯体 / カップリング反応 |
Research Abstract |
1.種々のプロトベルベリンから生合成ルートによる骨格変換反応により、ケレリスリンなどの抗腫瘍性天然ベンゾフェナンスリジンアルカロイドの合成経路を確立した。 2.o-スチリル安息香酸誘導体からパラジウム錯体を用いる新しい触媒的ラクトン化反応を開発し、本ラクトン成績体からベンゾフェナンスリジン骨格に誘導し、ニチジンなどのアルカロイドの形式合成を達成した。 3.4-クロロキノリン誘導体とo-アミノフェニルホウ酸とのカップリング反応による芳香環結合反応並びにキノンとアミンとの閉環反応を活用して、抗腫瘍性海洋産アルカロイドの基本骨格であるピリドアクリジン骨格の新しい合成法を開発した。この反応経路による海洋産アルカロイドのシストジチンJの全合成に成功した。 4.以上の合成品の制がんスクリーニングにより強い抗腫瘍活性を示す化合物を見出すことができ、更に今後の展開をはかる予定である。
|