1998 Fiscal Year Annual Research Report
通信衛星とインターネット利用による看護遠隔教育システムの実用化に関する研究
Project/Area Number |
09557221
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
宇都 由美子 鹿児島大学, 医学部附属病院, 助手 (50223582)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井形 昭弘 愛知健康の森, 健康科学総合センター, センター長
岩崎 栄 日本医科大学, 医学部, 教授 (30223382)
大野 絢子 群馬大学, 医学部, 教授 (00251132)
熊本 一朗 鹿児島大学, 医学部, 教授 (40225230)
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Keywords | 通信衛星 / 看護生涯教育 / 双方向遠隔教育 / マルチメディア / 衛星パソコン間通信システム / 遠隔教育 |
Research Abstract |
我々はこれまでに衛星利用による看護遠隔教育実験を過去4回実施してきた。遠隔地にいて自分が受講したい講義が受けられない、あるいは学会に参加したいが、距離的、時間的な障害があり、また交替要員もなかなか確保できないという教育環境的に、極めて不利な条件の中で勤務している看護関係者は少なくない。専門職である看護職にとっては、最新の知識、技術を学び続ける生涯学習が、今後一層必要となっていく。そのためには、働きながら学べる教育環境の整備は不可欠である。 本研究においては、衛星と双方向遠隔教育システムを組み合わせ、さらに個人利用についても実現可能なシステムを組んで実験した。 今回の実験システムでは、双方向遠隔教育システムを用いて、講師は随時受講者に質問し、即座にそのフィードバックを得られるので、受講者の理解度を確認、把握しながら講義を進めることができた。従来の片方向型遠隔教育と違い、質の高い同一レベルの双方向遠隔教育が充分実現できるということを確認することができた。また、DirecPCという衛星からの送信をPCで受けられるシステムを今回の実験に応用したが、パソコンであるため、極めて日常的な利用、しかも安い費用で遠隔教育を受けられる環境が整ってきた。今回の実験は、質の高い遠隔教育を実現する技術的な背景は、もう既に整っているということを充分に実感できた特筆すべき実験であった。 このように、技術的に極めて安価で信頼性の高い遠隔教育システムが実現しつつあるので、それらの媒体を利用してどのような教育プログラムを配信していくかというコンテンツが、今後ますます重要性をおびていくことであろう。
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[Publications] 宇都 由美子: "通信衛星と双方向遠隔教育システム利用による看護遠隔教育システムの実用化に関する研究" 看護情報システム研究会講演集. 14. 55-58 (1998)
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[Publications] 宇都 由美子: "衛星利用による双方向遠隔教育システムに関する研究" 医療情報学連合大会論文集. 18. 414-415 (1998)
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[Publications] Yuniko UTO: "A Remote Nursing Education Experiment by a Communication Satelite" 9th World Congress on Medical Informatics. 9・2. 1343-1343 (1999)