1997 Fiscal Year Annual Research Report
看護系大学入学者への門戸拡大のための教育内容改善方策に関する基礎的研究
Project/Area Number |
09557222
|
Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
中島 紀恵子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (90009613)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南 裕子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (70094753)
前原 澄子 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (80009612)
中西 睦子 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (00070681)
稲岡 文昭 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (40151568)
樋口 康子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (50198991)
|
Keywords | 看護系大学 / 学士取得者の実態 / 門戸拡大 |
Research Abstract |
多様な看護教育制度下にあって、学士資格をもたない現任者の大学進学の動向をふまえ、看護系大学として成せる方策を検討することを目的として実態調査を実施した。 【調査方法】 1.医療機関・看護婦等養成施設調査:先の調査をふまえ、1997年10〜11月に13政令都市200床以上の病院481件と全国の看護婦等養成校570校の看護関係の長に郵送によるアンケート調査を行った。回収数は,病院では177件(36.7%),養成校では299件(52.5%)であった。 2.上記調査によって把握された既卒者、在学者に対してアンケート調査を実施した。回収数は病院勤務者555件(回収率48.6%)、養成校勤務者737件(回収率71.5%)であった。 【結果の概要】 1.病院看護職のうち既卒者のいる施設は159件(89.8%)、在学者109件(61.6%)、進学希望者75件(50.7%)、学校別内訳では看護系以外の学士取得者が既卒・在学者ともに約6割を占め、看護系大学卒者は2割弱であった。養成校では、既卒者219件(73.5%)、在学者224件(75.7%)、進学希望者144件(51.6%)であり、学校別内訳では病院と同様の結果であった。 2.進学理由による退職者は、病院では62件(36.7%)、養成校では更に少なく29件(9.8%)にとどまった。進学への支援体制がある施設は、病院では53件(30.1%)、養成校では63件(21.1%)、看護部裁量による支援がある施設は47.0%、教員管理職裁量では41.5%を占めた。 3.既卒者・在学者の比率では前者が60.7%、後者が39.3%、年齢階層では30歳以下が20.5%、31〜40歳が42.8%、41歳以上が36.7%であり、37.5%が100万人以上都市に勤務する者で、その大部分は正職員の看護婦である。また、67.3%は非管理職、32.7%は管理職であった。 4.学部では「文系・その他」が53.9%を占め、45.6%が通信教育によるものである。卒業までの在学年数は平均5.9年であった。
|