1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09558016
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
菅井 勝雄 大阪大学, 人間科学部, 教授 (40000294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 祐平 茨城大学, 人文学部, 講師 (50252565)
高島 秀之 茨城大学, 人文学部, 教授 (20282262)
西端 律子 大阪大学, 人間科学部, 助手 (20249816)
前迫 孝憲 大阪大学, 人間科学部, 教授 (00114893)
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Keywords | 無線LAN / ネットワーク / 画像伝送 / 画像処理 |
Research Abstract |
第一に、国内外における、無線に関する政策の動向を調査した。無線の政策・普及は、無線ランの教育的利用が今後どのように進むのか、進められるかを検討する上で鍵となる問題である。調査の結果、どのような種類の無線LANが今後、発展の可能性を持つのかなどが明らかになった。 第二に、昨年度構築した、軽量のノートパソコンを中心とした、無線LANシステムをベースとする学習システムを開発した。具体的には、野外の特定のフィールドにおける植物探索、植物情報の検索、記録、交換といった活動を支援するアプリケーションの試作品の開発を行った。このアプリケーションは無線LANシステムをベースに用いることで、他の学習者とデータを共有し合ったり、テレビ会議システムを通して、協力して活動を展開することのできる可能性をもっている。あわせて、GPSを利用することで、学習者の現在位置がわかり、情報の検索を簡便にすることができる。 上記システム開発に先立ち、システムの実際的利用場面のテスト、無線LANアクセスポイントの配置間隔の検討などのために、野外において、無線ランの性能の調査を行った。その結果、アクセスポイントと無線ランカードの距離以外に、その方向などもLAN接続に影響を与えることなどがわかった。 また、上記システムに関する、理論的考察を行った。そこでは、上記のシステムは、従来の教育におけるメディア活用の背後にあった経験の二元論から脱した、経験の再構成という考えに基づく、新しいタイプのメディアの教育的活用方法であるとの意味づけが行われた。こうした考察は今後、上記のシステムの運用、評価の際の理論的基礎を提供する。
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[Publications] 菅井勝雄: "「教育システム」の研究動向" 日本教育工学会論文誌. 21 (4). 203-208 (1998)
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[Publications] 菅井勝雄: "大学の教育方法におけるメディア利用の一展望" メディア教育開発センター研究報告. 5. 341-351 (1998)
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[Publications] 山内祐平: "インターネットを用いた共同学習における教師のコラボレーション" 日本教育工学会第14回大会. 217-218 (1998)
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[Publications] 山内祐平: "ストリーミングオーディオを利用した発展学習教材の開発" 日本教育工学会第14回大会. 485-486 (1998)
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[Publications] 西端律子、前迫孝憲、菅井勝雄 他: "遠隔講義の配信手段に関する研究 (1)" 日本教育工学会研究報告書 JET99-1. 93-98 (1999)
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[Publications] 西森年寿、西端律子、前迫孝憲、菅井勝雄 他: "遠隔講義の配信手段に関する研究 (2)" 日本教育工学会研究報告書 JET99-1. 93-98 (1999)