2000 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットを利用した日本語学習マルチメディア辞書の構築
Project/Area Number |
09558017
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
矢野 米雄 徳島大学, 工学部, 教授 (40035663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 敏浩 福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (90264142)
越智 洋司 徳島大学, 工学部, 助手 (80314847)
緒方 広明 徳島大学, 工学部, 講師 (30274260)
古郡 延子 (株)アイネス, リサーチセンター, 主任研究員
脇田 里子 福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (20251978)
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Keywords | 待遇表現学習 / 漢字学習 / 電子辞書 / 検索リソース / ソフトウェアエージェント / インターネット / コミュニケーション / 用例検索 |
Research Abstract |
本研究は,WWWに代表されるインターネットを利用したオープンで拡張可能な日本語学習用電子辞書システムの開発を目的としている.本年度は,待遇表現学習,漢字学習支援を対象とし,辞書システムおよびそれらを利用した応用システムの構築を進めた.待遇表現学習支援システムについては,平成9年度に開発した学習支援システムJecyの成果を応用し,新たに検索リソースを活用する機能を実装した待遇表現辞書システムJedyを開発した.Jedyは対人関係に着目した待遇表現辞書であり,ユーザの検索行動をリソースとして捉え,用例データとして蓄積する枠組みを持つ.システムは,蓄積されたデータを辞書の用例リソースとして再活用する枠組みを実現した.漢字学習支援については,平成11年度に開発した日本語と中国語における漢字の意味差異を考慮した学習支援を行う学習支援システムAnckleを応用し,コミュニケーションを支援する枠組みを提案した.本システムは,ソフトウェアエージェントを利用して,学習者と母語話者のコミュニケーションをリソースとして捉え,日中の差異知識を扱う電子辞書に再利用する枠組みを持つ.この機能により,学習者と母語話者のコミュニケーションを円滑にし,漢字学習に適した会話を実現する学習環境を実現できた.これらのシステムは, Windows上で動作し,インターネット対応の枠組みで実装した.同時に,日本語教育現場での試用評価を行い,良好な結果が得られた.以上の研究により,インターネットを利用した日本語学習用辞書のための基盤技術が実現できたといえる.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Ochi,Y. et al.: "Development of Web Customize System for Sharing Educational Resources"Proc.of WISE 2000. 2. 169-174 (2000)
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[Publications] Ochi,Y. et al.: "Communication-assistant Agent for Communication Based Kanji Learning Environment"Proc.of International symposium on Interactive and Collaborative Computing. 480-485 (2000)
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[Publications] 越智洋司 他: "用例導出を支援する検索リソース活用型待遇表現辞書システム"電子情報通信学会論文誌. J83-D-I・6. 710-718 (2000)
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[Publications] 越智洋司 他: "母語話者との対話による漢字学習環境でのコミュニケーション支援機構"教育システム情報学会誌. 17・3. 285-294 (2000)
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[Publications] Ochi,Y. et al.: "Communication-assistant Agent for Communication Based Kanji Learning Environment"Proc.of ICC2000. 2. 480-485 (2000)