Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩佐 学 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (30232648)
上坂 浩之 日本イーライリリト(株), 医学・科学部門 臨床開発部・臨床統計室, 室長
田子 精男 金沢大学, 理学部・計算科学科, 教授
越智 義道 大分大学, 工学部・知能情報システム工学科, 助教授 (60185618)
白旗 慎吾 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (10037294)
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Research Abstract |
本研究の目的は,観察研究のデザイン,遂行,データ解析,評価(提示)の過程を体系化すること,そしてその有用性と妥当性を評価することである.本年度には,観察研究の実態を把握するために,その代表としてメタ・アナリシス,さらには,医薬品の臨床評価における国際標準化(ICH)に対応させて,「ICH統計ガイドライン」をとりあげ,検討を行った.また,観察研究でのデータ解析で特有の諸要因の交互作用の検出と評価の方法として,回帰分類樹木法(CART)をとりあげ,実際場面に適用し、その有用性を検討した(村中・勘場・後藤他,1997:Imamura,Tamura,Goto et al.,1997).さらに,文献省察を返して観察研究における生存時間解析の過程および経時測定データ解析における欠測値の扱いなどを検討した. 分担者・越智を責任者として,平成9年10月に別府市で観察研究における統計的データ解析過程の諸問題と方法の研究集会をもち,メタ・アナリシスの意義・方法・問題点(後藤・杉本,1998),データ添加の方法,領域仮説検定法による同等性の評価,生存時間研究ソフトウェアSTATSURVの開発,双方向データのクラスタリング(Tsuji&Goto,1997),医薬品の評価・承認過程での電子化申請,感性評価の構造解析など多種・多彩な研究の経過と結果を議論した.これらの成果は,一部を除き,論文投稿中もしくは論文準備中である.
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