1999 Fiscal Year Annual Research Report
状況を判断して自動的に講義の撮影・記録を行うミニスタジオシステム
Project/Area Number |
09558030
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
池田 克夫 京都大学, 大学院・情報学研究科, 教授 (30026009)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 啓介 京都大学, 総合情報メディアセンター, 助手 (60293940)
天野 晃 広島市立大学, 情報科学部, 助教授 (60252491)
河原 達也 京都大学, 大学院・情報学研究科, 助教授 (00234104)
藤川 賢治 京都大学, 大学院・情報学研究科, 助手 (40293899)
椋木 雅之 京都大学, 大学院・情報学研究科, 助手 (20283640)
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Keywords | 講義の自動記録 / 音声認識 / インデックス付加 / 指示動作認識 / 実時間処理 / 説明箇所の推定 / 自動映像切替え |
Research Abstract |
1.講師音声とスライド指示に基づく講義映像へのインデックス付加 講師のスライドへの指示情報と講師音声の認識結果,スライドの内容を利用し,それらの対応関係を相互に補完しあって推定することにより,講義映像にインデックスを細かく付加する手法を示した.具体的には,PC上のプレゼンテーションシステムに,講師の指示操作を記録する機能を付加し,スライドへの指示情報を確実に取得するシステムを作成した.さらに,講師の発話を音声認識し,スライドの内容との関連を解析することにより,講師が指示動作を忘れた際にもインデックス付けが行えるようにした.これらの技術により,講義映像に関連するスライドの内容をインデックスとして付加することが可能となった. 2.講師の指示動作からの説明箇所の推定 講師が通常通りに行う講義の中の指示動作を認識し,撮影対象を推定する手法を示した.本手法により,講師は遠隔講義であることを意識せず講義を行うだけで,自動的に適切な映像を取得し,遠隔地に送信することが可能となった。 3.実時間での講義映像切替え 昨年度構築した,講義状況に基づく映像切替えシステムを,実時間で処理できるように改良した.そのために,画像処理ボードIP5000上にすべての画像処理を移植した.さらに,2台の計算機と2枚の画像処理ボードからなるシステムとしてまとめあげ,計算機間で関連して処理が行えるようにした.構築したシステムを動かし,実際に実時間での映像切替えが可能であることを示した.
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[Publications] 池田 克夫: "遠隔講義における講義状況に応じた送信映像選択"第5回知能情報メディアシンポジウム論文集. 31-38 (1999)
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[Publications] 池田 克夫: "釈明情報の提示を行う対話型画像検索システム"電子情報通信学会論文誌. J82-D-II. 1617-1625 (1999)
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[Publications] 池田 克夫: "シルエット画像に基づいて個人体形を反映する3次元形状モデルの変形法"電子情報通信学会論文誌. J82-D-II. 1684-1692 (1999)