1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09558045
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松岡 秀雄 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (10013666)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
コリンズ パトリック (有)ネオニア文明研究所, 主任研究員
吉岡 完治 慶應義塾大学, 産業研究所, 教授 (80051887)
長友 信人 文部省宇宙科学研究所, 応用衛星工学系, 教授 (60013645)
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Keywords | 宇宙太陽発電 / 太陽発電衛星 / レクテナ / 電力事業 / 宇宙輸送コスト / 環境負荷 / 発電単価 / シミュレーション |
Research Abstract |
「SPS2000」と呼ばれる太陽発電衛星(SPS)のパイロット・プラントにおいて、赤道上の低軌道を周回する人工衛星から太陽電池で発電される電力をマイクロ波ビームにより赤道上の発展途上国(レクテナ国)に送電し、これを受電して電力に変換するレクテナ(受電アンテナ)によりレクテナ近傍の周辺地域住民に電力エネルギーを供給するという国際プロジェクトに関し、SPS自体や赤道諸国によるレクテナの運営計画には相互連関性が不可避であることから、予めこの関係をシミュレーションの手法により明確にする必要がある。 そのため、本研究計画は2ヶ年で行われるが、その初年度の研究実施計画として、SPSやレクテナの運営に係るシミュレーション・プログラムが開発され、またレクテナ国関係者等への説明の媒介としてデモンストレーション・プログラム(英語版)が作成され、一部ではあるが、グラフィカル・シミュレーションも行われるようになった。 さらに研究成果を公表して現地に即したレビューを受けるべく、レクテナ国の一つであるマレーシアの首都クアラルンプールでは、参集いただいた関係行政機関や研究期間の面々の前で、研究成果であるシミュレーションに関する研究報告が行われ、SPSやレクテナに関する現地に即した運営条件について研究協議が行われた。
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[Publications] 松岡 秀雄: "地球温暖化問題と宇宙太陽発電" MACRO REVIEW. 10(2)(印刷中). (1998)
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[Publications] Makoto Nagatomo: ""SPS activities in Japan"" SOLAR POWER SATELLITES. 271-291 (1998)
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[Publications] P.Collins & M.Nagatomo: ""A Common Cost Target of Space Transportation for space tourism and space energy development"" AAS97-460. (in press). (1997)
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[Publications] 吉岡完治・菅幹雄・野村浩二・朝倉啓一郎: "「宇宙太陽発電衛星のCO2負荷」" 慶應義塾大学未来開拓プロジェクトDiscussion Paper. (2). (1998)
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[Publications] P.Collins & Y.Taniguchi: ""The Promise of Reusable Launch Vehicles for SPS"" Proceedings of SPS'97. (1997)
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[Publications] パトリック・コリンズ&松岡秀雄: "SPS2000レクテナ現地調査(モルジブ及びマレーシア)中間報告" 第17回宇宙エネルギーシンポジウム. (1998)
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[Publications] 松岡秀雄(編著): "地球環境の哲人III" (株)ミオシン出版, 368 (1997)