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1998 Fiscal Year Annual Research Report

日本におけるフェミニズムの受容-大正時代を中心に

Research Project

Project/Area Number 09610046
Research InstitutionNagoya Keizai University

Principal Investigator

水田 珠枝  名古屋経済大学, 経済学部, 教授 (60079316)

Keywordsフェミニズム / 大正デモクラシー / 女性参政権 / 社会福祉
Research Abstract

本年度は、大正期のフェミニズムの導入を、女性参政権を中心とする権利の要求と、母性保護と関連する社会福祉の要求に重点をおいて研究をすすめた。女性参政権については、明治の自由民権運動を背景に時代の先端をいく少数の女性が主張し、時期をおいて大正デモクラシー期に新婦人協会、婦人参政権獲得期成同盟などの組織が要求を提出した。前者にはJ.S.ミルの思想的影響がみられ、後者には第一次世界大戦後の先進国における女性参政権実現のインパクトがあった。現代のフェミニズムは、女性参政権を中心とする権利の要求はすでに克服された問題とみなしているが、本研究では、現代フェミニズムが論じているジェンダー論はミルが提出した課題であるという立場から、日本におけるミルの思想とその延長線上の女性参政権の受け止め方を分析する。ミルの思想と現代フェミニズムの関係については、本年度の経済学史学会第62回全国大会で、共通論題J.S.ミルと現代「フェミニズムの射程」として報告した。ミルと日本の関係については執筆中。
社会福祉については、西欧社会でもジェンダー・バイアスのうえに政策が推進されてきたという視点に立って、日本での受容を検討する。本年度は「社会政策の転換--家族単位から個人単位へ」という論文でその基本姿勢を示した。
前年度に引き続き、本年度も資料の収集・整理をおこなった。フェミニズム関係の洋書、大正期の女性論の古書・復刻版を購入し、国立婦人教育会館、昭和女子大学近代文庫に出向き、入手困難な資料を閲覧し、コピーをとることができた。また、本研究に関わるイギリスの雑誌論文の整理に着手した。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 水田珠枝: "社会政策の転換-家族単位から個人単位へ-" ジェンダー研究. 創刊号. 60-65 (1998)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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