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1997 Fiscal Year Annual Research Report

郊外型キャンパスにおける学生の自殺防止活動に関するコミュニティ心理学的研究

Research Project

Project/Area Number 09610122
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

兒玉 憲一  広島大学, 保健管理センター, 助教授 (10186702)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 内野 悌司  広島大学, 保健管理センター, 助手 (00294603)
中丸 澄子  広島大学, 保健管理センター, 助手 (30034672)
Keywords郊外型キャンパス / 学生の自殺 / 自殺防止活動 / コミュニティ心理学 / ピア・カウンセリング / ボランティア / サポートグループ
Research Abstract

目的:継続研究初年度の平成9年度には、学生のピア・カウンセリング活動による自殺防止活動に関する研究を行った。
方法:全学部の学生からボランティアを募集し、電話相談員養成講座を行った上で、学生による学生のための電話相談(キャンパス・ウォーム・ライン)を実施した。相談員に対しては、養成講座に入る前、養成講座の各講義や実習演習の直後、電話相談の実施直後に、質問票による意義調査を行った。この調査結果をもとに、相談員の対人援助能力の向上度を評価し養成講座の教育プログラムの有効性と妥当性を検討した。
結果:相談員養成講座の参加者は計42名。男子7名、女子35名と女子学生が圧倒的に多い。講義は1回2時間で計8回、実習は1回6時間で計2回行った。電話相談は、24時間を1回、3時間を3回行った。延べ41名の相談員の参加があった。なお、電話相談件数はわずか3件であった。
考察:相談員養成講座については、講義及び学習ともに受講者の満足度が高かった。ロールプレイング実習はもっと長時間行う必要があるという意見が多かった。電話相談件数が少なかったのは、広報が不十分だったという意見が多く、次年度からは学生への周知徹底を図る必要がある。学生の自殺防止の観点から特筆すべきは、過去に自殺問題を抱えたことのある学生数名が相談員養成講座に参加し、講義を通して自らの自殺行動を内省する機会を得たこと、また実習や電話相談活動を通して生まれたサポート・グループのなかでしっかり支えられ、心理的に安定し現実適応力を高めていったことである。このような相互援助的なサポート・グループの発生はコミュニティ心理学の観点からも非常に重要である。次年度も電話相談員養成講座を継続するとともに、サポート・グループの発達を追跡調査する予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 兒玉憲一・他: "学生の自殺防止と教官コンサルテーション" 第27回中国・四国大学保健管理研究集会報告書. 66-68 (1997)

  • [Publications] 兒玉憲一・他: "郊外型キャンパスにおける学生の自殺防止活動" 第35回全国大学保健管理研究集会報告書. 253-256 (1998)

  • [Publications] 兒玉憲一: "学生のメンタルヘルスの現状と課題" メンタルヘルス協議会平成9年度報告書. 35-39 (1998)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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