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1998 Fiscal Year Annual Research Report

割合概念の理解の変化と教授介入

Research Project

Project/Area Number 09610131
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

吉田 甫  宮崎大学, 教育学部, 教授 (80094085)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 添田 佳伸  宮崎大学, 教育学部, 助教授 (00197005)
栗山 和弘  宮崎女子短期大学, 教授 (10170094)
宇田 廣文  宮崎大学, 教育学部, 教授 (50040994)
Keywordsインフォーマルな知識 / 方略分析 / 割合概念
Research Abstract

本年度は、割合を学校で正式に学習する以前の4、5年生が、日常生活をとおして獲得しているインフォーマルな知識について検討した。その結果、5年生では、量としての割合概念については、学習後の6年生とほぼ同じ知識をもっていることが見いだされた。また、割合における合成・分解の側面についても、4年や5年生の理解の程度は、6年生が獲得している知識とほとんど同じであることが見いだされた。加えて、割合の第2用法については、個別の面接をとおして分析をおこなった。その結果、50%や25%については、割合を学習していない5年生でも、インフォーマルな知識で十分に解決することが、分かった。さらに75%の問題では、50%と25%との合成、あるいは100%から25%を取り去るという方略で、この問題を解決できた。最後に、90%問題では、答の範囲を少し緩やかな基準(±1の範囲)で設定すると、5年生も40%の子どもが、インフォーマルに90%問題を解決できた。そこでの方略は、10%を産出して正確に求めるもの、75%より多いからという直感的に解決する方略が観察された。こうして、割合を学習していない5年生でも、90%問題というかなり難しい問題に対してインフォーマルな方略を適用して問題を解決できることが分かった。
さらに驚いたことは、割合の公式を学習した6年生の結果である。彼らの解決方略の多くは、学習した公式にしたがうものが多く、インフォーマルな知識を活用して解決するように要求すると、その知識を使えないことが見いだされた。たとえば、90%問題では、これを公式では適切に解決できても、その内の80をこえる子どもがインフォーマルなには解決できず、こうして手続きを学習することでインフォーマルな知識が抑制されていることが見いだされた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 吉田甫: "認知心理学を基にした算数・数学カリキュラムの開発と研究" 日本数学教育学会 yearbook. 印刷中. (1999)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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