1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09610151
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
曽我 祥子 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (30068556)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 義宏 梅花短期大学, 教授 (30141576)
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Keywords | FFPS / 5因子性格検査 / 中学生 / 協調性 / 統制性 / 情緒性 / 開放性 / 外向性 |
Research Abstract |
小学生用・中学生用5因子性格検査の作成にあたり,平成9年度において小学生用5因子性格検査(FFPC)の作成を行ったので,平成10年度では主として中学生用5因子性格検査(FFPS)の作成と標準化を行った. 1. 兵庫県,岡山県,広島県,長野県の中学生1800人を対象として収集したFFPCデータの項目分析から,各因子12項目,計60項目から成るFFPSの最終版を作成した.因子分析(主成分分析,バリマックス回転)の結果,5因子の明確な分離と各因子に含まれる項目の因子負荷量から,FFPSの因子的妥当性が認められた. 2. 概念的妥当性の検討のため,5因子(協調性,統制性,情緒性,開放性,外向性)の個々の特性の概念に関する記述反応をSCT(文章完成法)方式で求めた.さらに同一被検者にFFPSを同時に実施し,質問紙法および投影法の両測定法で得られた5因子に関する反応間の関係を見ることにより,収束的・弁別的妥当性の検討を行った.その結果FFPSの概念的妥当性が確かめられた. 3. 中学生82人に対して,1998年7月と9月の2度に渡りFFPSを実施し,テスト-再テスト法による信頼性の検討を行った.5因子の各下位尺度におけるテスト-再テスト間の相関係数は.765から.860の間にあり,尺度として十分な安定性が認められた.また5因子尺度のアルファ係数は.73から.81の間であった. 以上の手続きを経て,FFPSの作成と標準化を完了した.
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[Publications] 曽我祥子: "小学生用5因子性格検査(FFPC)の標準化" 心理学研究. (発表予定).
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[Publications] 曽我祥子: "小学生用5因子性格検査(FFPC)の標準化" 日本教育心理学会第40回総合発表論文集. 152 (1998)
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[Publications] 曽我祥子: "中学生用5因子性格検査(FFPS)の作成(1)" 日本心理学会第62回大会発表論文集. 211 (1998)
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[Publications] 曽我祥子: "中学生用5因子性格検査(FFPS)の作成(2)" 日本発達心理学会第10回大会発表論文集. 208 (1999)