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2000 Fiscal Year Annual Research Report

阪神大震災における都市マイノリティ層の生活対応-神戸市長田区居住者を中心として-

Research Project

Project/Area Number 09610183
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

西村 雄郎  広島大学, 総合科学部, 助教授 (50164588)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岩崎 信彦  神戸大学, 文学部, 教授 (20086052)
Keywords神戸市 / 都市下層 / マイノリティ / 沖洲会 / 徳之島 / 沖良部 / 同郷団体 / 在日韓国・朝鮮人
Research Abstract

本研究の目的は、神戸市長田区を中心とする地域に住む奄美地域出身者や在日韓国・朝鮮人などの都市マイノリティ層が阪神・淡路大震災で被災した中でどのような生活復興を果たしていったかを明らかにすることにある。
研究初年度は、奄美地域出身者や在日韓国・朝鮮人などの同郷集団や民族集団の活動や、これらの団体に関わる人々の生活史などの聴き取りや地域資料の収集を行ない、これらの住民の特質や地域形成の特質を明らかにした。二年度はこれらの調査を継続するとともに、こらの住民の震災被害やそこからの生活復興について、奄美地域出身者の同郷団体である神戸沖洲会の震災時における生活対応を明らかにした(西村雄郎・国場壱子「震災と同郷団体」岩崎信彦『阪神大震災と社会学』昭和堂1999年2月)。
昨年度はこれら都市マイノリティ層が形成されていった過程を阪神都市圏都市形成過程との関係の中で明らかにするための調査、資料収集を行なった。また、奄美出身者の出郷構造を明らかにするため、鹿児島市および奄美地域における資料収集をおこなった。
本年度は都市マイノリティ層としての奄美出身者に対するアンケート調査と聴き取り調査を行い、これらの人々が神戸市に定住していった過程や現在の生活意識を明らかにした。
これらの調査・研究を通して、我々は奄美地域出身者や在日韓国・朝鮮人といった都市マイノリティ層が近代日本資本主義の構造的な特質のなかで現れた存在であること、またこれらのマイノリティ層の中にも構造的な格差が存在していること(西村雄郎「阪神都市圏における流入労働者の『定住』構造」地域社会学会編『地域社会学会年報代第11集』ハーベスト社1999年5月)、その中で同郷性を媒介とした相互扶助がおこなわれており、この相互扶助を前提として高い神戸市への「定住」意識がみられること、その一方で世代間に生活意識の相違があることを明らかにした。

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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