1998 Fiscal Year Annual Research Report
過疎化のシステム・ダイナミック・モデルの構築とその展開
Project/Area Number |
09610195
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Research Institution | Hokkaido Tokai University |
Principal Investigator |
原 俊彦 北海道東海大学, 国際文化学部, 教授 (00208654)
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Keywords | 過疎 / 人口移動 / シミュレーション / システム・ダイナミクス / 人口社会学 / 地域福祉 / 高齢化 / 地域計画 |
Research Abstract |
今年度は、昨年度まとめたプロトタイプ・モデルを実証モデル化するための基礎作業として、統計データを中心とした北海道の過疎地域の解析を行い、これをグループ化し、個々のグループの典型例を抽出を試みた。このため、過去の国勢調査データをCD-ROMの形で購入。これを、総人口、世帯数、産業別人口など、必要項目ごとに切り出し、表計算ソフトで自動的に加工分析、さらに地理情報システム(GIS)にリンクして視覚化しパターン化するプログラムを開発した。 また、この統計データの解析の過程で、市町村レベルだけではなく、北海道全体の長期の時系列変化を、解明することが必要であることがわかり、この関連から、近年の動向を例に、景気と北海道の人口移動の関係を分析した。また、地方分権推進計画のような自治制度の変化や、個々の自治体における開発計画などが地域人口に与える影響についても平行して考察を進めた。前者の作業結果については、「人口減少社会のフロンティア-北海道の特性と可能性」と題し、99年度の日本人口学会での発表が決まっている。また、後者の周辺的分析の結果については、随時、『統計』、『北海道自治』などの行政関係の雑誌、研究会で発表した。 なお、最終年度では、これらの作業を総合化し、北海道の過疎地域の長期的解析を行い、各典型例にあわせたシミュレーション・モデルを開発、地理情報システム(GIS)を用いて、その結果をまとめる予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 原 俊彦: "景気動向と地域人口移動-不況下の北海道を考える" 統計. 10. 1-6 (1998)
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[Publications] 原 俊彦: "地域人口推計の実際、" 第2回人口問題基礎講座 資料. 10. 135-144 (1998)
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[Publications] 原 俊彦: "地方分権推進計画が意味するもの-市町村への提言" 北海道自治. 11. 4-17 (1998)