1998 Fiscal Year Annual Research Report
地域住民のサポートシステムとして機能しうるボランティア組織に関する研究-ソーシャルグループワークの視点からグループと福祉職員の関わりを中心に-
Project/Area Number |
09610196
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Research Institution | Sendai College |
Principal Investigator |
鈴木 孝子 仙台大学, 体育学部, 講師 (30030050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 源助 大正大学, 人間学部・人間福祉学科, 教授 (50060463)
富田 恵子 仙台大学, 体育学部, 助教授 (10285645)
宇山 勝儀 仙台大学, 体育学部, 教授 (60275592)
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Keywords | ボランティア / ボランティア活動 / サポートシステム / グループワーク / 課題グループ / 住民参加型福祉 / 住民参加型在宅福祉サービス |
Research Abstract |
1. 研究経過: 1998・6月までに2回,研究分担者(学内のみ)による研究会を開き,前年度の成果と今年度研究予定の報告,住民参加型在宅福祉サービスに関する文献研究報告。5月と8月に仙台市の住民参加型在宅福祉サービス提供団体の代表者3カ所を訪問,仙台市周辺の情報を収集。7月に学内において「ボランティア活動の現状」という題で発表。8月〜10月に昨年度研究調査結果を報告書にまとめる。10月、「日本社会福祉学会」第46回大会において「課題グループの視点からみたボランティア活動について」と題して発表。11月,住民参加型在宅福祉サービス提供団体用ヒアリング調査用紙作成。1998年12月〜1999年2月初旬,4カ所の団体代表にヒアリングを実施し,2月〜3月,研究報告書印刷。 2. 研究成果: 2町のボランティア団体も「高齢化」と「後継者不足」問題は大きな課題であった。しかし,社協の事業展開に沿って少しずつ若い団体が育ちつつある。都市部においては住民参加型在宅福祉サービス提供団体がネットワークをつくり,独自の活動を展開して来ている。これらの団体の活動は,企業や行政の事業とは別に地域に必要な活動として認められ,地域の保健福祉サポートシステムの一環に確実に組み込まれていた。特に過疎地では行政や社協主導ではあるが,もともと地域にある住民互助活動を活かしボランティア活動としてリニューアルしたものもある。これらの団体のリーダーである代表やキーパーソン,この人々に関わり活動を促進,支援する社協の福祉活動専門員等のコーディネーター担当者は,グループワークという方法をほとんど意識していなかった。また,研修等で意図的に学ぶ機会もない。リーダー性の効率的,かつ有効な発揮のために「課題グループワーク」の方法の適用は効果的であると予想される。詳細は研究成果報告書を参照していただきたい。
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