1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09610197
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Research Institution | Tohoku Fukushi University |
Principal Investigator |
樋口 晟子 東北福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (50089215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原山 哲 久留米大学, 文学部, 教授 (90156521)
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Keywords | 看護職の学校制度 / 勤務形態と待遇 / 看護職の男女差 / 専門職としての医師との比較 / 男女平等の意識 / 家文長制 |
Research Abstract |
1. 東京の大病院で面接調査の実施 東京の大病院で、昨年度面接調査を実施した対象者(看護婦、看護士)に継続して面接をおこなった。とりわけ、ジェンダーの問題をめぐって、詳細な聞き取りの必要のある者を選びだしておこなった。 2. 地方の大病院でアンケート調査の実施 A) 公立M病院で看護婦(士)120名にアンケート調査 B) 公立S病院で看護婦(士)80名にアンケート調査 (1) 看護士の数は殆どなく、積極的な意見の開示はなかったが、看護婦の側からは男性との共同作業を積極的に評価する回答が多かった。 (2) 医師と看護婦の関係については概ね医療チームのメムバーとして協力的な対等関係にあるとみているが、主従関係を指摘するものもある。特定の病院内での調査における回答で、回答者は匿名でも、病院の状況は明らかになるので積極的には否定的な意見は控えられたとの見方もなりたつところであり、次に医師の側への調査を実施したいと思う。 (3) 殆どの看護婦は看護職の社会的評価、あるいはその仕事の意義について満足している。したがって一般の職業において女性が自分の仕事の評価を十分受けられず、男女の格差に関心が高いのに比べて積極的な不平等感は見えてこない。 3. 1998年7月、カナダ・モントリオールにおける第14回国際社会学会に参加。原山は現地病院を訪問、プロフェッションとジェンダーの問題について研究交流をおこなった。樋口は当学会で,「看護婦の労働条件と平等意識」と題して調査研究の中間報告として、研究報告をおこなった。
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Research Products
(1 results)